2011年10月1日土曜日

モレンテ本とトマス・エル・ペラーテ


9月30日
セビージャのサンタ・ルシア教会で
雑誌ボロニアの「リブロ・デ・モレンテ」のプレゼンテーションが行われた。

ボロニアはコルドバの出版社で
スローカルチャーマガジンがうたい文句。
これはフラメンコと特別号の2号。
1号は去年のノーチェ・ブランカ・デ・フラメンコを記念して発売され
プロモーションDVDが付属しているが15ユーロ
2号は無料。

それでもって雑誌なのに本。
暑さも重さも判型もタイトルも本。
でも雑誌?

あけたら解決。
今年のノーチェ・ブランカやギター祭、スーマ・フラメンカなど
フラメンコ祭、銀行や不動産会社の広告があるのである。
ゆえに雑誌。ゆえに無料。
中身はエンリケと親交のあった人らの追悼文集+写真+インタビュー
文の長さも内容もばらばらだけど。
セビージャでのプレゼンテーションだけど
すでにコルドバでもマドリでもプレゼンしてるわけで
新譜発表的な感じは全くなく
会場にも記者はカナルスールラジオの人くらい。



アンダルシア・フラメンコ研究所所長のマリア・アンヘレス・カラスコと
出版したガブリエル・ヌニェスのあいさつ
モレンテのビデオ
(すばらしい!)
に引き続き
トマス・エル・ペラーテのミニ・リサイタル。

しかし
なぜトマス?

ウトレーラの歌い手で
エンリケとの接点もあまりなさそうなのに。

伴奏はクーロ・マレーナの息子のマヌエル・マレーナ。
ヘレスの歌い手にも同名の人がいますが別人です。

ソレア

そしてシギリージャはその息子クーロ・マレーナの伴奏で。
クーロは歌い手クーロ・マレーナの孫で同名でギタリスト。
スペインは親子や家族内で同名が多いので混乱しそう。
まだ十代だと思うけど
シギリージャをすごくまっとうに伴奏しているのがすごい。
きっとそういう環境で育ってきたのだろうけど、
シギリージャの伴奏って
間合いとかめちゃ難しいと思うんだけど
この若さでばっちり。
先が楽しみです。

カンティーニャと最後のブレリアは親子二人で伴奏。
いやいやいい感じ。

トマスは
伝統的なかたちを歌っているのだけど
声にいい割れ、というか、
スコンと抜ける感じがあるのがいい。
声の質感はちょっと似てるかな。
ちょっとフアン・デ・カマの声みたいな感じ、とでもいうか。

カンティーニャはもちろんピニーニの、だったけど
ブレリアはけっこうヘレスだったりするのが面白い。
またじっくり聴いてみたい歌い手だ。


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