2010年11月12日金曜日

西日暮里アルハムブラ

10日水曜日、おそらく20年ぶり?くらいで訪れた西日暮里アルハムブラ。
フラメンコの舞台のあるスペイン料理店で都内でも老舗のひとつ。
目的は森田志保と鈴木敬子。
え?
って思うでしょ? 
私もそうでした。
日本のフラメンコを代表する舞踊家たちが
スペイン料理のお店で見る事ができちゃうんです。

19時からのショーは約1時間。
ソレアによるプレゼンテーションではじまります。
続いて稲田進のアレグリアス。 気迫十分。
なんだけど、曲が聞こえない状況でみたらソレアか
ソレア・ポル・ブレリアスに みえちゃうかもしれない。
アレグリアスの空気感が感じられないのだ。
フラメンコはその曲ごとに性格とでもいうべきものがあって
それを表現するのも重要だと私は思うのだけど。

続く鈴木敬子のグアヒーラ。
彼女の踊りはいつでも破綻がなく、安心してみられる。
定番アバニコをつかってのもの、なんだけど

下だけでなく、上の面をもってみせたり、とその使い方に工夫が満載。
でもって、そこかしこにセビージャが香る。
彼女がセビージャに住んでいたのはもう20年も前のことなのにね。
もちろん、グアヒーラらしい、明るく、ちょっとのんびりした感じとかもあって満喫。

森田志保はソレア。
黒い衣装で、中へ、中へと、ソレアの曲の中に沈み込んで行くようなソレア。
こういうものが好きという志向、
こういうものが踊りたい、こういうものを表現したいという志、
それがまっすぐ伝わってくる、そんなバイレ。
いろいろと条件の限られた、 タブラオの小さな舞台でこれなんだから、
劇場でのリサイタルはさぞかし。。。
いつか必ず観てみたい。

最後のフィン・デ・フィエスタは三人揃って。
聞けば、森田と鈴木は初共演とか。
ふだんはそれぞれ、独自の活動をしている踊り手が
タブラオの舞台で共演する。
そんなやわらかでしなやかでゆるやかな連帯感っていいね。

20年前、アルハムブラでのフラメンコにカンテがあることはめったになかった。
でも今、プログラムをみると毎回ある。時代は変わりました。

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