2011年4月7日木曜日

ベレン・マジャ&オルガ・ペリセ「バイレス・アレグレス・パラ・ペルソナス・トゥリステス」

悲しい人のための楽しい踊り
とでも訳すのだろうか。
ベレンとオルガによるこの作品、
昨年のヘレス・フェスティバルでも上演され
オルガの新人賞受賞のきっかけともなったもの。


バタ・デ・コーラでアレグリアスを踊るベレンがふと立ち止まる
かと思うと笑いだす

悲しいときにアレグリアスを踊れる?

踊り手でない私にはわからない。
でもそんなことを問いかけているような

ガリシア民謡からベルディアーレス
マラゲーニャ
ファンダンゴス・デ・ウエルバ

音楽的に
しりとりのようにつながっていく曲の数々

これはなにも新しい趣向ではなく
ハビエル・バロン「メリディアナ」など
いろいろな作品で行われており
最近の流行、といってもいいかもしれない。

ベレンのソレア・ポル・ブレリア
ホセ・バレンシアのブレリアのソロ
ソレア

ベレンとオルガは
ソロでデュオで踊り続ける
どこかさめた目線が感じられる

オルガのシギリージャ
この人の身体能力の高さ
テクニックの素晴らしさ
そしてそれが表現につながることに脱帽

カバレス
グアヒーラ
タンゴスが速度を落としティエントスへ
カルタへネーラ

そしてアレグリアス
雨音
髪も衣装も濡れたベレンが舞台を横切る
雨は涙?


志はかう。
ベレンもオルガも
ミュージシャンたちも好演。
だが作品として最高のものかというと疑問
私の中の悲しみと
舞台の上の悲しみが交差することがないのはなぜだろう。

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