2021年5月14日金曜日

ヘレスのフェスティバル7日目マリア・デル・マル・モレーノ


1973年生まれのマリア・デル・マル・モレーノがカンパニー結成20周年で企画した作品。ビエナルで初演されているんだけど、他の公演見に行っていて未見。
カンパニーと言っても固定メンバーは歌のアントニオ・マレーナくらい?、後弟?のギタリスト、サンティアゴ・モレーノかな、で、他は公演ごとに変わるし、群舞を使うこともあまりないので、基本、彼女が主役をする舞台公演を始めてから20年ということなのでしょう。

七人の地元へレスの歌い手をずらっと揃えているのは壮観だけど、ドローレス・アグヘータ、エルー・デ・ヘレス、サイラ・モレーナを三人トリオのように、同じ扱いというのは解せないなあ。

ロマンセ(ペテネラのメロディ)に始まり、パーカッションと足の掛け合い、シギリージャ、女性三人での歌のトナー、タラント、

舞台真ん中に机と椅子を持ってきてのブレリア、ファンダンゴ、ミゲル・アンヘル・エレディアがブレリア・ポル・ソレアを踊ったのがこの日のハイライトでは? エレガントなヘレス。

©Javier Fergo Festival de Jerez

©Javier Fergo Festival de Jerez

©Javier Fergo Festival de Jerez


で、その後、また女性トリオでサイラのファンダンゴ、エルーのグラナイーナ、ドローレスのシギリージャ。サンブラからのティエント、歌全員でのブレリア。で、歌い手やミゲル・アンヘル、子供がちょこっと踊ったり。そこで終わるかと思うと、再びマリアとアントニオとでソレア。


c Javier Fergo Festival de Jerez

構成にこれといった工夫もなく、ひたすら同じような踊りを見せられる2時間。正直苦痛。音響はボリュームが大きすぎて、耳にティッシュを詰め込む羽目になり、照明は毎度おなじみ黒バックに黒い衣装で、見にくいので、最後の一個前のブレリアでホリゾント出てきた時は嬉しかったよ、って感じ。あ、このブレリアで一斉にパルマの手があがるところ、映画『フラメンコ』のへレスのシーンを思い出させました。これで終われば良かったのに。

マリア・デル・マル、足頑張るんだけど、上体が縮こまってるというか、背を丸めがちでブラセオとかもおろそかなんだよね。どの踊り見てみいっしょに見えるってのは、曲のキャラクターとか無関係ってことなのかなあ。で、最後のソレアだけ少し、胸を開き、腕を伸ばすのはなぜだ。わからないなあ。

へレスの地元の人だからもあってか、大いに拍手受けていたけど。うーん、昨日の作品とレベルが違いすぎてため息しか出てきません。

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