芸術の秋でございます。セビージャもビエナルが終わってもギター祭が始まり、カハソル劇場のフラメンコ公演シリーズも再開、ペーニャも通常公演が始まるなど、フラメンコ好きは休む暇もありません。
23日金曜日もギター祭ではヘロニモ・マジャ、カハソル劇場ではマラ・レイ、ペーニャ・トーレス・マカレーナではピラール・オルテガと公演が目白押し。だったのですが、私は電車に乗ってカディスへ。
お目当ては今年初めて開催されるカディス・ギター祭でのジョニ・ヒメネス。セビージャのギター祭でも11月5日に公演するのですが、その日私はセビージャにいない、でも聴きたい、ということで、カディスへ遠征することにしたのでしたのであります。
ジョニ・ヒメネスは1990年マドリード生まれ。歌い手ラファエル・ファリーナは大叔父、父もギタリストで、5歳からギターをはじめ、マドリードのタブラオや各地のフェスティバルで、歌伴奏、舞踊伴奏で活躍。2024年ラ・ウニオンのコンクールで優勝し、その後はソロでの仕事も増えたよう。
彼の名前は知っていたけど初めて生でソロを聴いたのはラ・ウニオンの準決勝だったのだけど、その繊細なトーケに、深い感銘を受けたのでありました。
この日はアルハンブラ宮殿風というか、アラブ風の装飾の美しいカシノ・ガディターノでの無料公演、それもアントニオ・レジェスとフアン・パリージャがゲスト出演ということでもちろん会場は満員。
最初はロンデーニャ。パコ・デ・ルシアのロンデーニャのように始まるのだけどその後の展開は彼のオリジナル、パコにインスパイアされて自分の世界を広げていく、という感じ。
続いてソレア。美しく心に染み込んでいくようなメロディ。
タンギージョではフアン・パリージャも参加。新曲のようですが、フアンの演奏もかつてのホアキン・コルテス時代から進化していて、フラメンコかつ現代的でかっこいい。
アントニオ・レジェスはマラゲーニャを。歌をたてつつ、キラリと光るようなジョニの伴奏も素晴らしかったけど、アントニオのマラゲーニャも凄かった。
アントニオはカマロンの歌詞を歌うことが多いのだけど、カマロンだけでなくアントニオ・マイレーナやマノロ・カラコールの影響も受けていると思うのだけど、こんなふうにストレートに伝統的なフラメンコを丁寧に歌っていくと、改めて素晴らしいと思うのであります。
ソロでのタランタに続くアレグリアスは三人で。これがまた良かった。後で聞いたところによるとジョニとフアンで曲は出来ているのだけどアントニオはぶっつけ本番だったそうだけど、そこは経験豊富なだけあって、うまく繋がり、まるで練習してきたかのよう。
歌が入ってくるとフアンはパルマでサポート。フアンがメロディをかなえるとアントニオがパルマで。
最後のブレリアもかっこいい。
拍手なりやまず
でアントニオがファンダンゴを。マイクなしで。
ジョニが椅子に足かけているの、なんか昔風で懐かしい。
ジョニ、アントニオ、フアン。
皆、一人でもフラメンコだけど1+1+1は3でなく100にも200にもなるね。
いいフラメンコ聴くと元気になります