2026年6月20日土曜日

ロルカとグラナダ2026

 今年もグラナダの夜を彩る、フラメンコ公演シリーズ、ロルカとグラナダが開催されます。

世界遺産、アルハンブラの中でも奥の高台にあるヘネラリフェ庭園にある野外劇場で夜行われるフラメンコ公演。

2002年、アンダルシア舞踊団による『血の婚礼』、翌年はオヨス舞踊団の『イエルマ』といったようにロルカ作品の上演から始まったこの公演シリーズ、当初は一つの公演が一ヶ月以上続くものでしたが、ここ数年は複数の作品/公演からなり、今年も3作品が公演。

マヌエラ・カラスコとパストーラ・ガルバン観たすぎる!でも私は私はラ・ウニオンのフェスティバル/コンクールと丸かぶりでその後日本へ行くので観ることが叶いません。悲しい。

夜のアルハンブラ庭園に入れるのも魅力的ですよね。月曜火曜は休演なのでお気をつけて、。



◇ロルカとグラナダ22時

7/31(金)~8/15(土)『ラス・ヒターナス・カンタン・イ・バイラン・ア・ロルカ』月火休演

[出]〈b〉マヌエラ・カラスコ、パストーラ・ガルバン、、マヌエラ・カラスコ・イハ、サライ・デ・ロス・レジェス、〈c〉ラ・トバラ、サマラ・カラスコ、エンリケ・エル、エストレメーニョ、〈g〉ペドロ・シエラほか、ゲスト〈c〉第1週エスペランサ・フェルナンデス、第2週アウロラ・バルガス

8/19(水)~22(土)22時『ティエラ・ベンディタ』

[出]〈b〉アンダルシア舞踊団

8/27(木)~29(土)22時『オメガ』

[出]〈c〉キキ・モレンテ、ラガルティーハ・ニック、〈b〉イスラエル・ガルバン、〈g〉アントニオ・レイ

[場]グラナダ アランブラ ヘネラリフェ庭園野外劇場

[問] https://www.juntadeandalucia.es/cultura/lorcaygranada/


2026年6月19日金曜日

セルヒオ・アランダen ペーニャ・トーレス・マカレーナ

 日本ではお馴染みのセルヒオ・アランダだけど、なんと私は初見であります。彼も以前ここでの公演が予定されていたものの天候か何かで延期になってこの日のリベンジ。

ニョニョのギターソロに始まり

タニェのカンテソロ

ホセ・アニージョも加わって、セルヒオのアレグリアス。

軽快。もともと地元マラガの舞踊学院、コンセルバトリオで学んだと言うのだけど、コンセルバトリオ系というかアカデミック感じはなく、フェステーロな感じに見えるのは上体、腕の動きが限定的だからかもしれません。身体づかいとか、きっとフィエスタ系のフラメンコの方が、舞踊団系、劇場系のものより好きなんでしょうね。


休憩を挟んでナタリア・カロのタラント。ニョニョのギターで前座? 10代にしてはちゃんとしている。この時気づかなかったんだけどm、ヘーレン財団のコンクールで時間オーバーした子だ。

先日のキラキラ衣装よりはタラントぽい。17歳。来週末のラ・ウニオンの若者舞踊コンクール準決勝出場のためのデモンストレーションだったみたい。

ホセ・アニージョのマラゲーニャ+ベルディアーレス。

 そしてソレア。

歌聞いていないわけじゃないけど、レトラの時もどんどこ足突っ込んでくるタイプなんですね。ふむ。


この日は普段、公演がない木曜日ということで観客は少なかったのですが、最後、フィン・デ・フィエスタではカルメン・レデスマやぺぺ・トーレ、エル・ルビオ・デ・プルーナが舞台に上がり、思いがけなく得した気分。彼らがわざわざやってくるというのはやはり愛されてるのでしょうね。小さい子はナタリアの妹、踊らなかった子はカルメンの孫らしい。









2026年6月18日木曜日

スサナ・カサス、中原潤、ハイロ・ベガen トーレス・マカレーナ

 クリスティーナ・オヨス舞踊団などで活躍したスサナ・カサス。彼女が今年、2ヶ月ほど、クリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校で指導した時に出会った二人の生徒と一緒に舞台に。

オープニングは最初にミュージシャンたち、ギタルストと歌い手たち、クリスティーナ・トバル、マヌエル・パハレス、そしてスサナ、ハイロ、中原と順番に舞台に上がっていってのマルティネーテ。


男装のスサナ初めて見たかも。マヌエラ・カラスコのように、二人のバイラオールを従えて踊るというのは彼女の新しい面を見たという感じ。三人三様だけど、劇場作品並みにしっかり作ってありました。

ルベン・ロメロによるギターソロでのブレリアを経て、




中原のソロはソレア、舞台に上がる時からしっかりソレアの中に入っていっている。集中力。


歌をしっかり聴いて反応して踊っている。ちゃんとしたソレア。

以前、日本で見るたびに気になっていた首が前に出る癖も治っている。フラメンコ的な感覚、センスもよく、メリハリのきいたソレアで、ペーニャのメンバーを含めた観客を魅了した。私が今まで見てきた中で一番良かった。このいい感覚をそのまま日本のお客様にもお届けしてくださいませ。


休憩を挟んだ第2部はカンテソロのアレグリアスに始まり、ハイロのタラント。


彼は昨年のヘーレン財団のフラメンコ才能コンクール舞踊部門優勝者なのだけど、だいぶ体重も減って、お尻を突き出すような姿勢もなくなってきている。膝がくっつきがちなのと、重すぎるサパテアードは相変わらずだけど。力強いというより力任せ、力をコントロールできていない感じ。靴音はデカけりゃいいってもんじゃない。ここぞというときに決めればいいわけで、その意味からもずーっとドデカ音で来られると効果も出ない。むしろ引いちゃうんじゃないかと。タンゴになってからの、ヒターノぽい、どうだ!っていうようなこれみよがせな感じとか、昔のホセ・ガルバン風というか、面白いんだけどね。でもタンゴが強すぎてタラントの意味がどっかいっちゃったかも。むしろタンゴだけで一曲にした方が良いかも。と思ったことでした。


フィン・デ・フィエスタは同級生?が大挙来ていた事もあって、出演者だけで。


1年と言うか、実質、9ヶ月のクラスでも、二人とも確実に学んでアルティスタとして成長している、と言うのを実感。集中して勉強することってやっぱ必要なのかも、ですね。


2026年6月16日火曜日

レウニオン・デ・カンテ・ホンド

 6月11日 アンダルシア・フラメンコ機関でレウニオン・デ・カンテ・ホンドのプログラムの記者発表が行われました。

アンダルシアでも歴史の古いフェスティバルの一つ。ラ・プエブラ・デ・カサージャはセビージャから東へ約70キロ、昔からフラメンコ熱でも有名で、歌い手ニーニャ・デ・ラ・プエブラやホセ・メネセらの出身地。

今年のフェスティバルにはモネータやマイテ・マルティンが出演するが、それまでの1週間、街のあちこちで無料のコンサートや講演会なども開催されます。

                          

◇第57回レウニオン・デ・カンテ・ホンド

7/3(金)~11

7/3(金)23時

[出]〈g〉メルセデス・ルハン/〈c〉ミゲル・デ・テナ、 伴奏〈g〉パトロシニオ・イホ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・ビエハ

7/4(土)23時

[出]フラメンコ・ロック ダニ・ジャマス/〈c〉ラ・トレメンディータ、〈g〉ホセ・アセド、〈ドラムス〉マヌエル・レイナ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デ・アンダルシア

7/6(月)17時

[出]〈c〉ミゲル・デ・テナ、gパトロシニオ・イホ

[場]セビージャ セビージャ刑務所II

7/7(火)22時30分

[出]〈b〉ホセ・ガラン フラメンコ・インクルシブ協会

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デル・アジュンタミエント

7/8(水)23時

[出]〈c〉アロア・デ・バスティアン、〈g〉ルベン・ポルティージョ/〈c〉コンスエロ、〈g〉アントニオ・カリオン

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デ・ラス・メリアス

7/9(木)23時

[出]〈c〉マヌエル・カストゥロ、〈g〉マヌエル・バレンシア/〈c〉エル・ペレーテ、〈g〉ホセ・アンヘル・カスティージャ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・ヌエバ

7/10(金)23時

[出]〈c〉イスマエル・デ・ラ・ロサ、〈g〉フランシスコ・ビヌエサ/〈b〉フアン・トマス・デ・ラ・モリア、〈g〉ヘスス、ロドリゲス, 〈c〉ホセ・エル・ペチュギータ、セバスティアン・サンチェス

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デル・コンベント


7/11(土)22時『第57回レウニオン・デ・カンテ・ホンド』

[出]〈c〉マイテ・マルティン、ルビート・イホ、伴奏〈g〉アントニオ・カリオン、パトロシニオ・イホ、ホセ・デ・プーラ、パコ・レオン、ホセ・ガルベス、〈b〉フエンサンタ・ラ・モネータ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ アシエンダ・フエンロンギージャ

[問]https://www.pueblacazalla.org/ayto/index.php/8-en-desarrollo/2643-la-deliciosa-imagen-del-monstruo-2020

2026年6月13日土曜日

ペドロ・コルドバen ペーニャ・トーレス・マカレーナ

かつて新宿『エル・フラメンコ』にも出演していたペドロ・コルドバがペーニャで公演。
これ、本当は1月にプログラムされていたのが、マドリードとセビージャを結ぶ新幹線事故で電車が運休になり延期になっていたもののリベンジであります。

最初は一人舞台に上がりソロ・デ・ピエでマルティネーテ。

後半はキニ・デ・ヘレスとセバスティアン・デル・プエルトの歌も加わる。セバスティアン、初めて聴いたけど、ムイ・フラメンコな声。
日本でもお馴染みニョニョのギターソロでブレリア。

二曲目はアレグリアス。

強い足だけでなく、パソもそうだけど、ふとした上体の動き、顔や首の角度、ミラーダなんかに、全盛期、90年代のアントニオ・カナーレスを思い起こさせる。ペドロは1978年バルセロナ近郊サバデル生まれでバルセロナで舞踊人生をスタート、その後マドリードに移り、ラトーレやカナーレスのカンパニーでも踊ったというけど、うん、10代の時、カナーレスに憧れた世代なのかも。カナーレスのいいとこが凝縮されて受け継がれているという感じ。

第2部はカンテソロのタンゴに始まり



ソレア。男らしくまっすぐなソレア。
歌にマヌエル・デ・ラ・ニナが加わってより厚みが出たかも。マヌエル、子供の時はほんと、愛嬌たっぷりな感じだったけど、いつの間にか、舞踊伴唱のエキスパートに。楽しんで歌っている感じ、一生懸命な感じが良き。キニも少年だったよね、最初に会った時は、としばし遠い親戚のおばさん的な感慨に浸るのでありました。

 やっぱ、カナーレスぽい。好き。なんか昔日本で観たときより、重みが風格が出てきて、いい感じ。

フィン・デ・フィエスタではムシコたちもみんな踊っていたのが最近では珍しいかも。




マノロ・サンルーカル国際フラメンコギター学院

 

マノロ・サンルーカル財団により、2026年9月にマノロ・サンルーカル国際フラメンコギター学院がセビージャに開校するそうです。

全く素養のないところからはじめることもでき、その場合11年かけて卒業とのことですが、実力に応じて中途入学も可とのことで、日本をはじめ世界中の人が受講可能だそう。ビザも取得可能だそう。また卒業時には提携大学からの証書も出るとか。

校長は校長はフアン・カルロス・ロメロで、パコ・ハラーナとともに自ら指導にあたる予定。

まだ色々未定な部分も多いので、日本やアメリカなど、ビザが必要な国の生徒が受講するのは27年度以降になるだろうが、マノロの遺志によるこの学院、どのようなカリキュラムになるのか注目していきたい。ああ

ミゲル・サラド逝く

 


6月12日、ヘレスのギタリスト、ミゲル・サラドが亡くなりました。

1981年9月20日ヘレス生まれ。歌伴奏を得意とし、決して前に出過ぎず、歌を支える演奏で、多くの歌い手たちと共演してきました。写真は昨年7月、ラス、カベサス・デ・サン・フアンのフェスティバルでアウロラ・バルガスを伴奏しているところ。

ニュース記事によるとガンが見つかったのは2023年と言いますが昨年までは普通に演奏を続けていました。ホセ・メルセ、ランカピーノ、パンセキート、ヘスス・メンデスなど数多くの歌い手たちを伴奏してきたのでした。安らかに。