2026年6月16日火曜日

レウニオン・デ・カンテ・ホンド

 6月11日 アンダルシア・フラメンコ機関でレウニオン・デ・カンテ・ホンドのプログラムの記者発表が行われました。

アンダルシアでも歴史の古いフェスティバルの一つ。ラ・プエブラ・デ・カサージャはセビージャから東へ約70キロ、昔からフラメンコ熱でも有名で、歌い手ニーニャ・デ・ラ・プエブラやホセ・メネセらの出身地。

今年のフェスティバルにはモネータやマイテ・マルティンが出演するが、それまでの1週間、街のあちこちで無料のコンサートや講演会なども開催されます。

                          

◇第57回レウニオン・デ・カンテ・ホンド

7/3(金)~11

7/3(金)23時

[出]〈g〉メルセデス・ルハン/〈c〉ミゲル・デ・テナ、 伴奏〈g〉パトロシニオ・イホ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・ビエハ

7/4(土)23時

[出]フラメンコ・ロック ダニ・ジャマス/〈c〉ラ・トレメンディータ、〈g〉ホセ・アセド、〈ドラムス〉マヌエル・レイナ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デ・アンダルシア

7/6(月)17時

[出]〈c〉ミゲル・デ・テナ、gパトロシニオ・イホ

[場]セビージャ セビージャ刑務所II

7/7(火)22時30分

[出]〈b〉ホセ・ガラン フラメンコ・インクルシブ協会

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デル・アジュンタミエント

7/8(水)23時

[出]〈c〉アロア・デ・バスティアン、〈g〉ルベン・ポルティージョ/〈c〉コンスエロ、〈g〉アントニオ・カリオン

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デ・ラス・メリアス

7/9(木)23時

[出]〈c〉マヌエル・カストゥロ、〈g〉マヌエル・バレンシア/〈c〉エル・ペレーテ、〈g〉ホセ・アンヘル・カスティージャ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・ヌエバ

7/10(金)23時

[出]〈c〉イスマエル・デ・ラ・ロサ、〈g〉フランシスコ・ビヌエサ/〈b〉フアン・トマス・デ・ラ・モリア、〈g〉ヘスス、ロドリゲス, 〈c〉ホセ・エル・ペチュギータ、セバスティアン・サンチェス

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ プラサ・デル・コンベント


7/11(土)22時『第57回レウニオン・デ・カンテ・ホンド』

[出]〈c〉マイテ・マルティン、ルビート・イホ、伴奏〈g〉アントニオ・カリオン、パトロシニオ・イホ、ホセ・デ・プーラ、パコ・レオン、ホセ・ガルベス、〈b〉フエンサンタ・ラ・モネータ

[場]セビージャ県ラ・プエブラ・デ・カサージャ アシエンダ・フエンロンギージャ

[問]https://www.pueblacazalla.org/ayto/index.php/8-en-desarrollo/2643-la-deliciosa-imagen-del-monstruo-2020

2026年6月13日土曜日

ペドロ・コルドバen ペーニャ・トーレス・マカレーナ

かつて新宿『エル・フラメンコ』にも出演していたペドロ・コルドバがペーニャで公演。
これ、本当は1月にプログラムされていたのが、マドリードとセビージャを結ぶ新幹線事故で電車が運休になり延期になっていたもののリベンジであります。

最初は一人舞台に上がりソロ・デ・ピエでマルティネーテ。

後半はキニ・デ・ヘレスとセバスティアン・デル・プエルトの歌も加わる。セバスティアン、初めて聴いたけど、ムイ・フラメンコな声。
日本でもお馴染みニョニョのギターソロでブレリア。

二曲目はアレグリアス。

強い足だけでなく、パソもそうだけど、ふとした上体の動き、顔や首の角度、ミラーダなんかに、全盛期、90年代のアントニオ・カナーレスを思い起こさせる。ペドロは1978年バルセロナ近郊サバデル生まれでバルセロナで舞踊人生をスタート、その後マドリードに移り、ラトーレやカナーレスのカンパニーでも踊ったというけど、うん、10代の時、カナーレスに憧れた世代なのかも。カナーレスのいいとこが凝縮されて受け継がれているという感じ。

第2部はカンテソロのタンゴに始まり



ソレア。男らしくまっすぐなソレア。
歌にマヌエル・デ・ラ・ニナが加わってより厚みが出たかも。マヌエル、子供の時はほんと、愛嬌たっぷりな感じだったけど、いつの間にか、舞踊伴唱のエキスパートに。楽しんで歌っている感じ、一生懸命な感じが良き。キニも少年だったよね、最初に会った時は、としばし遠い親戚のおばさん的な感慨に浸るのでありました。

 やっぱ、カナーレスぽい。好き。なんか昔日本で観たときより、重みが風格が出てきて、いい感じ。

フィン・デ・フィエスタではムシコたちもみんな踊っていたのが最近では珍しいかも。




マノロ・サンルーカル国際フラメンコギター学院

 

マノロ・サンルーカル財団により、2026年9月にマノロ・サンルーカル国際フラメンコギター学院がセビージャに開校するそうです。

全く素養のないところからはじめることもでき、その場合11年かけて卒業とのことですが、実力に応じて中途入学も可とのことで、日本をはじめ世界中の人が受講可能だそう。ビザも取得可能だそう。また卒業時には提携大学からの証書も出るとか。

校長は校長はフアン・カルロス・ロメロで、パコ・ハラーナとともに自ら指導にあたる予定。

まだ色々未定な部分も多いので、日本やアメリカなど、ビザが必要な国の生徒が受講するのは27年度以降になるだろうが、マノロの遺志によるこの学院、どのようなカリキュラムになるのか注目していきたい。ああ

ミゲル・サラド逝く

 


6月12日、ヘレスのギタリスト、ミゲル・サラドが亡くなりました。

1981年9月20日ヘレス生まれ。歌伴奏を得意とし、決して前に出過ぎず、歌を支える演奏で、多くの歌い手たちと共演してきました。写真は昨年7月、ラス、カベサス・デ・サン・フアンのフェスティバルでアウロラ・バルガスを伴奏しているところ。

ニュース記事によるとガンが見つかったのは2023年と言いますが昨年までは普通に演奏を続けていました。ホセ・メルセ、ランカピーノ、パンセキート、ヘスス・メンデスなど数多くの歌い手たちを伴奏してきたのでした。安らかに。


2026年6月12日金曜日

ルシア・アルバレス“ラ・ピニョーナ”『セントラル』


なんというか、ほんと、何が何だかわからないんだけど、気がつくと泣いていた。終演後、友達に、また泣いちゃったよーって言ってるうちにもっと込み上げてきてしまい喋れない。涙止まらない。恥ずかしい。なんで泣いたか自分でもわからない。私が泣いたからすごい、とかそう言いたいわけじゃない。でも、ルシアの踊りには私の中のなにかを突き動かすなにかがあったということはたしかなのであります。

はじまり。客席から登場して舞台に上がり踊り始めるソレア。 すっくと立ち場を完璧に支配するその姿の美しさ。気高さすら感じられる。女王感。

歌を聴いて丁寧に踊る。


©︎ Remedios Malavárez/Fundación Cajasol

ギターソロはパコ・デ・ルシアのモチーフを借りて展開するロンデーニャ

続くファルーカはキンキラキンの衣装で。コンクールでこれきてたら、衣装警察としては、おい、って言いそうだけど、リサイタル/自分の作品であれば問題なし。なんか意味あるのかなとおもったけど、特になさそう。ただ形としては女性の乗馬衣装アマソナ的デザインなので、伝統を新しく捉える、ってことなのかもしれない。わかんないけど。


そういえば彼女の踊りも伝統的な形やパソも出てくるんだけど、その組み合わせかたにオリジナリティがあるので新しい形に見える。

ギターがなんかちょっと違和感あったので終演後、観にきていたギタリスト、フアン・カンパージョに聞いたところ通常の調でなく、サンブラ的な調で演奏されていたとのこと。なるほど〜。

そう、ファルーカはサンブラを経て、タンゴへ。

©︎ Remedios Malavárez/Fundación Cajasol
 
 トナからの

最後はシギリージャ。伸びやかで品格のあるシギリージャ。

©︎ Remedios Malavárez/Fundación Cajasol

彼女の踊りは、動きの一つ一つにセンティードがあると感じる。体操と舞踊の違いはそこだと思うのだけど、体操的になっちゃう踊り手も特に若い人には多い気がする。心をこめる、というか、意味を持たせるというか、動きに必然性があるというか。漫然とではなく、意識して動くというか。

止まって上を見る、何かを探しているような、遠くを見つめているような。その眼差しにノックアウトされた。

最初と同じように客席中央の通路を歩いて去って行き、おしまい。ぎゅっと凝縮された感じ。

フラメンコは、別にドラマやコンセプトやあらすじやそんなものを付け足す必要はなくて、踊り一曲だけで、全てを表現できちゃうんだなあ、と。物語は踊り手自身の中に、もしくは観客ひとりひとりの中にあって、フラメンコはそれを目覚めさせる、という気がする。


いつもいつもカハソル劇場公演の後は一人で大好きなバルに寄ってから帰るんだけど、昨日はつい遅くまでみんなと飲んじゃったよ。






2026年6月11日木曜日

アリシア・モラーレス『モチュエロ』

グラナダ出身の歌い手アリシア・モラーレスの新譜『モチュエロ』の発表会見。

アリシアはグラナダ出身でグラナダやマドリードのタブラオなどを中心に、ギタリスト、アントニア・ヒメネスのグループなどでも公演。3枚のアルバムを発表している実力派。

モチュエロとは蝋管レコードにもその声を残す、フラメンコ草創期のカンタオール。1868年セビージャ生まれで、セビージャやマドリードにとどまらず中南米などでも活躍しました。フラメンコ以外のホタなども含め、多数録音があります。ギタリスト、ホセ・ケベド“ボリータ”とともに曲を選び、録音し、アルバムにまとめたとのこと。

古いカンテを当時そのままに再現するのではなく現在のものとして再創造していったとのこと。

その場で歌ってくれた3曲をシェアします。







存在感のある、パワーを感じる声ですね。
彼女のwebはこちらです。


2026年6月10日水曜日

ビエナル座談会/記者会見 セントラル劇場

 

6月9日はセントラル劇場で、ビエナルのセントラル劇場公演の座談会(という名の記者会見)。

ビエナルのセントラル劇場公演は

9月11日のトレメンディータ『メノス・エス・マス』に始まります。


13日はホセ・マジャ『レハーノ』

15日はイサベル・バジョンへのオマージュ公演でダビ・ラゴス、ミゲル・オルテガ、アントニオ、カンポス、インマ・リベロ、ヘスス・トーレス、カニートということでカニートがイサベルのメッセージを読み



イサベルとの関係を語りました。




21日オルガ・ペリセは『ペルスペクティバ・ソブレ・ウン・バイレ・ソノーロ』

23日フアン・トマス・デ・ラ・モリア、アゲダ・サアベドラという若手二人は『テ・アトレボ』

25日アンドレス・マリンはセビージャはアラメーダのフラメンコをテーマに新作『デシエルト』、ホセ・デ・ラ・トマサがゲストで。



27日エステベス/パーニョスは今年、ヘレスのフェスティバルで初演した『ドンセジャ』。ギタリスト、ラモン・モントージャとその生きた時代を今と照らし合わせながら進む必見の作品。アレハンドロ・ウルタードのギターも絶品。

29日サラ・ヒメネスはエステベス/パーニョスやジェルバブエナ、ロシオ・モリーナの作品にも協力したコンテンポラリーのフアン・クルスの力を借りて新作『ラ・コンパニア』を初演。

この劇場での最後のビエ公演は10月2日サンドラ・カラスコ、ダビ・デ・アラアル『ポエマ・デ・リベルタ』。フルートのフアン・パリージャ、バイオリンのベルナルド・パリージャ、バイレでホセ・マルドナードもという豪華なメンバーでの新作初演。音楽はすでに出来上がっているそう。楽しみ。