アンヘル・ロハスのロハスのヌエボ・バレエ・エスパニョールの『フロンテーラ・エン・エル・アイレ』はアフリカからヨーロッパを目指す人々という社会問題を描いた作品。
女性のソリストと12人の若手ダンサーたちが、ギニアビサウ出身の女性歌手の歌、ジョニ・ヒメネスとバンドレーロによる音楽(演奏は別人)で、バレエ団のコンテンポラリー作品のような美しいフォーメーションを見せるかと思うと、激しいサパテアードがあったり、クラスレッスンのように並んで同じ振りをしたり。ソロがあったり。
| © Festival de Jerez/Esteban Abión |
実を言うと、プログラムも資料も見ずに観たので、フラメンコではなくアフリカ風の歌で、踊っていることから、アフリカがテーマなのかな、とぼーっと思っていたのが、途中で、アフリカ、セネガルからスペインにたどり着いた人たちの証言が流れ、ここで、あ、そういうテーマだったのね、と納得、と言う次第。タイトルくらい読めよ、ってことですね、恥。
物語を配役して語っているわけではないけど、出発や旅の過酷さなどを描いていたのだろうな、と。
| © Festival de Jerez/Esteban Abión |
昨日のマヌエラ・カルピオ公演とは正反対と言いたくなるくらい、ちゃんと作ってある作品。確かに作品としての形はきちんとしている。群舞のメンバーのレベルも高いし、迫力がある。稽古も重ねて、照明も工夫して、しっかり作り上げてある。
でもそれはそれ、これはこれ、なのである。劇場や舞台に対する敬意、理解は素晴らしい。技術もある。美しい瞬間もある。でもそれがそのまま感動に、とはいかないのが難しい。
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