8月18日、プロデューサー,リカルド・パチョンが亡くなりました。89歳でした。
セビージャ出身、弁護士としてオリベッティで働いていた彼が、アンダルシア・ロックの草分け,スマッシュを皮切りにスマッシュと録音したマヌエル・モリーナとその妻(当時)ローレのローレ・イ・マヌエルやパタ・ネグラなど次々と、旧来のものとは一味違う新時代のフラメンコを次々と手がけた.だがその代表作といえば誰もがカマロンの『レジェンダ•デル・ティエンポ』をあげることだろう。
エレキギターにドラム、フルート,ベースにシタール… それまで誰もが考えなかった正統派の歌い手とロック系,ジャズ系ミュージシャンとの共演でフラメンコファンの度肝を抜いた。
私が知り合ったのはカマロンの『ソイ・ヒターノ』録音中のこと.その後,ディエゴ・カラスコのある録音に参加させてもらったり、カマロン没後のアルバム発表記念の夕食会に招待してもらったり(ファルーコ,ファルキートと一緒のテーブル!)、などもした。
フラメンコの好みや意見は一致しないことも多々あったけど、食べ物と飲み物をふんだんに用意して気分良くなってもらってのフィエスタを撮影したシリーズ『エル・アンヘル』の話とか,こぼれ話が面白かった。
素敵な奥さん、ドラマーだった息子さんを亡くし,踊り手で教授活動を行っている娘さんの手伝いで自分のアーカイブを整理,デジタル化したり、と晩年も活動していた。
安らかに。


