2026年5月12日火曜日

ギリホンド祭

セビージャ郊外の街、パロマーレス・デル・リオでの、外国人フラメンコに焦点を当てた世界で唯一のフラメンコ祭、ギリホンドが今年も開催されます。
2024年は日本、25年はフランス、そして、26年はオランダが招待国ということで、オランダ人アフィシオナードや記者、プロデューサーが表彰され、またオランダ人ギタリストや踊り手の公演が行われるほか、セビージャ在住の中国人ギタリスト、ロラ・ヤンの公演では中国人カンタオールやお母さんが日本人のマレーナ・アルバも出演します。
最終日にはエル・ペレも出演するとか。


◇ギリホンド祭

6/3(水)

20時開会宣言、21時 マルリエ・ジャンセン講演

22時

[出]〈g〉ガスパール・デ・オランダ、ゲスト〈c〉ヘスス・メンデス

6/4(木)

20時ギタリスト、パコ・ペーニャへのインタビュー

21時『ギリス・コン・アヘ』[出]〈g〉ロラ・ヤン、〈c〉マヌエル・デ・ラ・チナ、〈b〉 マレーナ・アルバ

21時45分

[出]〈b〉マリア・ラ・セラーナ、〈c〉フアン・ホセ・アマドール、ぺぺ・デ・プーラ、〈g〉ルイス・アマドール

6/5(金)

20時オランダのビエナル監督エルネスティーナへのインタビュー

21時30分『ゴッホに捧げる』

[出]〈g〉ティノ・ヴァン・デル・スマン、〈b〉クリスティーナ・ホール、特別協力〈c〉ダビ・ラゴス

[場]セビージャ県パロマーレス・デル・リオ 市立カルロス・アルバレス・ノボア劇場

6/6(土)

20時 クリスティーナ・ヘーレン小授賞式

22時30分

[出]〈c〉エル・ペレ、エル・トゥリ、〈g〉ニーニョ・セベ、ホセ・フェルミン

[場]セビージャ県パロマーレス・デル・リオ バーニョス・アラベス

[問]https://www.guirijondo.com/

 

2026年5月11日月曜日

ホセ・アンヘル・カルモナen トーレス・マカレーナ

 ペーニャには舞踊公演に行くことが多いのですが久しぶりに歌の公演。

ホセ・アンヘル・カルモナ。

セビージャ近郊ロス・パラシオスの出身で、主に舞踊伴唱で活躍していたが一時舞台から遠ざかっていたのを、ロシオ・モリーナ公演等で共演していたオルーコが、今年のヘレスでの公演で復帰させたそうで、そのオルーコがコンパスで参加、伴奏はフアン・レケーナ。

プレゴンを歌いながら登場し、ソレア・ポル・ブレリア。ギターと二人でタランタ、



からの、マラゲーニャ(と言ってたけど、ファンダンゴぽいやつ)。 そしてブレリア。

声良し、音程良し、コンパスも良し、で踊り出したくなるようなソニケテを満喫。


上着を脱いでの二部はソレア、シギリージャ、ファンダンゴ、そしてブレリア、だったかな。実はよく覚えてない。なんかアレグリぽいのも歌っているんだが。




引き込まれるような魅力を持っているのは確か。聴いていて嬉しくなっちゃう感じとか、久しぶりかも。(だから写真がめっちゃ少ない)。歌詞も伝統的なよく歌われるものではなく、私は初めて聞くようなものが多く(歌詞についてはエクスポフラメンコでキコ・バジェが詳しく書いていて勉強になります)、それも面白い。勉強している、本物のアフィシオナードなんだな、と感嘆。

なんだけど、どこか何か引っ掛かる感じがあったのはなんでだろう。もう一度聴くとわかるかな。観客に聞かせるということをあまり意識せずに歌っているような感じというか、観客とコミュニケーションをとろうとはあまりしてない感じ、というか。うーん。でも神様の杖が触れた人であることには間違いない。本物の才能。

ちなみにお父さんも歌い手で、フアニート・ディスティンギードって言うんだけど顔はあんまり似ていない。でもほほのあたりにちょっと面影ある?って思って友達に声かけてもみんなお父さんのことを知らなくて、あ、これって世代かも、って年配の人と話して同意してもらうという。。。今ネットで見たらやっぱあまり似てないけど、声の貼り方とか声質とかは似てる。

2026年5月9日土曜日

 フランシスコ・イダルゴenトーレス・マカレーナ

 カディス県アルゴドナレス出身のフランシスコ・イダルゴ、2024年のヘレスのフェスティバルで、コンテンポラリーダンス寄りのフラメンコ作品『モスカ・イ・ディアマンテ』を上演し、作品の完成度と個性で私たちを驚嘆させたバイラオール。その彼がセビージャで踊るのは10年ぶりだという、それもその最後のセビージャでの公演はこのペーニャだったという。

フアン・アントニオ・ゴメスのギターソロで始まり


一曲目はアレグリアス。ホセ・アニージョ、トリニ・デ・イスラと、オール・カディスだから音楽もよく、スッと登場したフランシスコも伝統的な感じで踊っていく。のだけど、流れは伝統的なのだけど、身体の使い方、腕や手の形が独特。彼独自の言語でフラメンコを語っている、という感じ。写真で見るとどこか違和感を感じるかもなのだけど、流れは伝統的だしm、リズムとの絡みもいいし、で魅了される。


アレグリアスからマラゲーニャへと移り、そこからロンデーニャへ。歌を踊っているのだけど、それはカンテが持つ形と熱を描くような踊り方で、セビージャの歌の踊り方とは違う。もっと抽象的というか、擬人化した音楽そのものになっているというか。いや、面白い。

休憩を挟んでの第二部はカンテソロでファンダンゴがあってからのソレア。


他の誰にも似ていない、彼独自の言葉で踊るフラメンコ。取ってつけたようなコンテンポラリーぽい動きとかではなく、フラメンコもコンテンポラリー的なテクニックも、すべて彼の血肉になっているからこそ踊ることができるフラメンコ。

好き嫌いはあるかもしれないけど、一見の価値あり。フラメンコの表現の多様性、可能性を改めt感じさせてくれるアーティストであります。

終演後、聴いたら、やっぱりちゃんとバルセロナやマドリーできちんとコンテを習っているのであった。なるほどね。付け焼き刃かそうじゃないかってやっぱわかるってことだよね。

この日はなぜか空いていたんだけど、うん、なんでみんな来なかったんだろう。おすすめなんだけどなあ。


2026年5月2日土曜日

ロンドン フラメンコ・フェスティバル

今年もロンドンでフラメンコ祭が開催されます。3月に行われたニューヨークでのフェスティバルで初演されたガラやサビーカスへのトリビュートが再演されるほか、アンダルシア舞踊団なども出演します。


 


イギリス

◇ロンドン フラメンコ・フェスティバル

6/15(月)19時『パライソ・ペルディード』

[出]〈b〉パトリシア・ゲレーロ、〈ヴィオラダガンバ〉ファミ・アルカイ

[場]ロンドン ナショナルギャラリー

6/16(火)、17(水)19時30分『ウンイドス』

[出]〈b〉ヘスス・カルモナ舞踊団

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/18(木)19時30分『クレアビーバ』

[出]〈b〉ラファエラ・カラスコ

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/19(金)19時30分、20(土)15時と19時30分『ガラ・フラメンカ』

[出]〈b〉エバ・ジェルバブエナ、マヌエル・リニャン、ファルー、フアン・トマス・デ・ラ・モリア

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/20(土)

[出]〈c〉エステル・メリノ

[場]ロンドン リリアン・ベイリス・スタジオ

6/20(土)

[出]〈c〉エル・ペレーテ

[場]ロンドン リリアン・ベイリス・スタジオ

6/24(水)『カレンタミエント』

[出]〈b〉ロシオ・モリーナ

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/25(木)19時『トリブート・ア・サビーカス』

[出]〈g〉ヘラルド・ヌニェス、アルバロ・マルティネテ、アントニオ・レイ、〈b〉オルガ・ペリセ

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/26(金)19時30分、27(土)15時と19時30分『ティエラ・ベンディタ』

[出]〈b〉アンダルシア舞踊団

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/27(土)

[出]カリファト3/4

[場]ロンドン ジャズカフェ

6/28(日)19時30分『マグニフィカ』

[出]〈b〉マリア・モレーノ

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

6/29(月)19時30分『ラジュエラ』

[出]〈b〉マルコ・フローレス

[場]ロンドン サッドラーウエルズ劇場

◇マンチェスター

6/13(土)20時、14(日)15時『バイレ・ソノーロ』

[出]〈b〉オルガ・ペリセ

6/30(火)19時30分『ティエラ・ベンディタ』

[出]〈b〉アンダルシア舞踊団

[問]https://flamencofestival.org/es/ff-london-2026-2/

2026年4月30日木曜日

コルドバのギター祭

 歴史のあるコルドバのギター祭。フラメンコ、クラシック、ポップ…今年もたくさんのギターがらみの公演が行われます。もともコルドバ出身イギリス在住のギタリスト、パコ・ペーニャが始めたということもあって、現在に至るまでフラメンコも公演、クラスともに充実しています。


カニサーレスが、マヌエル・デ・ファリャのピアノとオーケストラとの交響詩『スペインの庭の夜』を自ら編曲して、コルドバ交響楽団と初演も予定されています。今年は舞踊クラスは1日だけなので観光で行ったついでに受講も可能かも。


◇第45回コルドバ ギター祭※フラメンコ関係のみ

7/1(水)~11(土)

プレ・フェスティバル

6/25(木)20時30分、26(金)20時30分

[出]〈g〉ビセンテ・アミーゴ

[場]コルドバ グラン・テアトロ

7/4(土)20時30分

[出]〈g〉ホセ・アントニオ・ロドリゲス、〈fl,sax,ハーモニカ〉ディエゴ・ビジェカス、〈perc〉パチ、〈〈perc〉,Vo, b〉サブリナ・ロメロ, 〈ベース〉セルヒオ・ディ・フィニシオ

[場]コルドバ グラン・テアトロ

7/6(月)20時『フラメンコ・モレーノ』

[出]〈g〉リカルド・モレーノ

[場]コルドバ ゴンゴラ劇場

7/7(火)20時30分『エレクトリカ・ホンドゥラ』

[出]〈エレキベース〉フアンフェ・ペレス

[場]コルドバ ゴンゴラ劇場

7/8(水)20時30分『スペインの庭の夜』

[出]〈g〉フアン・マヌエル・カニサーレス、コルドバ交響楽団

[場]コルドバ グラン・テアトロ

7/10(金)22時30分『パコ・デ・ルシア・レガシー』

[出]〈g〉ホセミ・カルモナ、ディエゴ・デル・モラオ、フアン・アビチュエラ・ニエト、アントニオ・レイ、〈c〉サンドラ・カラスコ、ドゥケンデ、ダビ・デ・ハコバ、マリア・テレモート、〈piano〉チャノ・ドミンゲス、〈b〉ファルー、〈perc〉ピラーニャ、〈bajo〉ジョニ・ロサーダ

7/11(土)20時30分『ガラ・オメナヘ・ア・ブランカ・デル・レイ』

[出]〈b〉ダビ・コリア、エドゥアルド・ゲレーロ、フロレンシア・オス、マヌエル・リニャン、マルタ・ガルベス、オルガ・ペリセ、ウルスラ・ロペス、〈c〉 

ダビ・ラゴス、ラファ・デル・カジ、ロシオ・ルナ、〈g〉ハビエル・イバニェス、ホセ・トマス、パコ・セラーノ、〈チェロ〉イシドラ・オリャン、〈perc〉ロロ・プラントン

[場]コルドバ グラン・テアトロ

7/11(土)22時30分『オメガ』

[出]ラガルティハ・ニック、〈c〉キキ・モレンテ、〈b〉 イスラエル・ガルバン、〈g〉マルコス・ガーゴ、〈perc〉ポポ・ガバーレ、〈コーラス、palmas〉ダニ・ボニージャ、ノエミ・ウマネス、カルロス、カネラ、アロア・パロモ、

[問] 

https://teatrocordoba.es/festival-guitarra-cordoba/conciertos-y-espectaculos-2026/

前売りhttps://entradas.teatrocordoba.es/es/categoria/208/45-festival-guitarra-cordoba


クルシージョ

◇コルドバ・ギター祭

7/2(木)10時~13時、17時~20時、3(金)10時~14時

[教]〈c〉ロサリオ・ラ・トレメンディータ

[内容]中上級 声がその場所を見つけた時。声と楽器のクリエーション・ラボ。10時間 定員12名 150ユーロ

[場]コルドバ ラファエル・オロスコ高等音楽院

7/4(日)~6(火)10時~14時

[教]〈g〉パコ・セラーノ

[内容]全レベル ユニバーサルなギターのためのフラメンコの方法。フラメンコまた全てのスタイルのギタリストのための技術の道具。12時間 定員15名 180ユーロ

[場]コルドバ ラファエル・オロスコ高等音楽院

7/8(木)~10(土)10時~14時

[教]〈g〉マノロ・フランコ、カンタオーラ/メルセデス・アベンサ

[内容]中上級 カンテ伴奏のフラメンコギター 12時間 定員15名 180ユーロ

[場]コルドバ ラファエル・オロスコ高等音楽院

7/8(水)11時~13時半

[教]〈b〉インマクラーダ・アギラール

[内容] 中上級 ソレアのバタ・デ・コーラにおける技術と美学 2時間半 定員15名 20ユーロ

[場]コルドバ アセルキア劇場 リハーサル室

7/9(木)11時~14時

[教]〈b〉ハビエル・ラトーレ

[内容]中上級 ヘレスのソニケテ 3時間 定員15名 20ユーロ

[場]コルドバ アセルキア劇場 リハーサル室

[問]https://teatrocordoba.es


2026年4月27日月曜日

セビージャ カハソル劇場のフラメンコ




セビージャの春祭りフェリアも終わってほっと一息? フラメンコ公演はまた開始。カハソル劇場のフラメンコ公演のプログラムも出ており、入場券もすでに発売済み。

元々、エル・モンテという銀行主催のフラメンコ公演シリーズとして始まり、銀行の合併でエル・モンテからカハソルに変わり、現在に至る、という感じ。

今年も良いアーティスト揃ってますね。


◇フラメンコ・アパルテ 開演20時30分

5/11(月)『デウテロノミノ5:8-10』

[出]〈b〉アルベルト・セジェス、イバン・オレジャーナ

5/18(月)『6タクシ6』

[出]〈b〉パストーラ・ガルバン

5/26(火)『エコス・デル・ティエンポ』

[出]〈b〉ロシオ・ガリード

5/29(金)『エル,フエゴ・ケ・ジェボ・ティエンポ』

[出]〈c〉レラ・ソト

6/29(月)『キエロ・カンタルテ』

[出]〈c〉へスス・メンデス

10/23(金)『オメナヘ・ア・マヌエル・アレハンドロ』

[出]〈c〉マラ・レイ

11/6(金)『カンテ・デ・オリエンテ・ア・オクシデンテ』

[出]〈c〉へスス・コルバチョ

11/7(土)『レクレオ』

[出]〈b〉マリア・モレノ

11/13(金)『アリト』

[出]〈b〉フェルナンド・ヒメネス

11/14(土)『マレア・ビバ』

[出]〈piano〉アンドレス・バリオス

[場]セビージャ カハソル劇場

[問]https://fundacioncajasol.com/



◇フエベス・フラメンコス

5/21(木)『マヌエラ』

[出]〈b〉マヌエラ・カラスコ

5/27(水)『エクストレモ・レブリーハ』

[出]〈b〉ホセ・バレンシア、アナベル・バレンシア

6/11(木)『セントラル』

[出]〈b〉ルシア・アルバレス“ラ・ピニョーナ”

6/25(木)『ア・クエルダ・ペラー』

[出]〈g〉ディエゴ・デル・モラオ

10/15『レペルトリオ・フラメンコ』

[出]〈b〉ヘスース・カルモナ

10/29(木)『カンタオーラ』

[出]〈c〉デリア・メンブリベ

11/5(木)『フェステーロスS.A.』

[出]〈c,b〉ホセ・エル・ペチュギータ、ハビエリート・エレディア、ルイス・ペーニャ、マラ・レイ、

11/12(木)『エル・パジョ、エル・ギリ、イ・エル・ヒターノ』

[出]〈c〉アレハンドロ・ビジャエスクサ、〈g〉ティノ・バン・デル・スマン、〈b〉オスカル・デ・ロス・レジェス

[場]セビージャ カハソル劇場

[問]https://fundacioncajasol.com/



2026年4月19日日曜日

アンダルシア舞踊団『フラメンコ・パトリモニオ』

土曜日12時からセントラル劇場での公演。前日夜もあったのだけどペーニャに行ったので土曜日の公演に。スペインで12時というと14時すぎに食べるお昼ご飯の前なので気分は午前中。日本のマチネよりも早い感じです。この日はサッカー国王杯決勝がセビージャ、それもセントラル劇場がある旧万博会場、カルトゥハの中にあるスタジアムということで、なるべく公共交通機関を使ってください、という注意もあり。サッカーファンがファンがうようよいる中を縫うようにして劇場へ。

昨年、グラナダのビエナルで初演されたパトリシア・ゲレーロ監督のアンダルシア舞踊団四作目『フラメンコ・パトリモニオ』では、舞踊団の若手たちがパトリシアの振り付けだけでなく、自身の、もしくは舞踊団の仲間たちや同世代の踊り手たちの、振り付けをも踊っているというのが注目すべきところかも。

幕開きはフラメンコ・ピアノの先駆者、アルトゥーロ・パボンのオーケストラ曲『ノチェ・デ・トリアーナ』を現在は退団したルシア・ラ・ブロンセの振り付けで。マントン技も見事。続くポロは全員で。振り付けは元団員のアルゼンチン出身のハシエル・ナイン監督のもと全員で。マリア・カラスコのバタ・デ・コーラでのソロとここまでは実はぼんやりとしか覚えていない。でもつ続く男3人によるベルディアーレス系の曲での場面が良かった。カスタネットを使って踊るし、回転、跳躍などボレーラや民族舞踊を思わせる振りもあるのだが、キレが良く、かっこいい。振付は舞踊団員のアンヘル・ファリーニャと元団員のブランカ・ロレンテによるものでした。

アラセリ・ムニョス、クラウディア・ラ・デブラ、ソフィア・スアレスの3人によるロマンセ・コリードがあって、パトリシアの右腕的存在エドゥアルド・レアルのビダリータに始まるバタ・デ・コーラのパトリシアとのアレグリアス。当然、若手とは段違いの実力なのだけど、もっとパレハらしい感じがあっても良かったかも、とか思ったり。続く場面『サクロモンテ』は女性舞踊団員全員でのアルボレア、カチューチャやモスカなどグラナダゆかりの曲集。これも良かった。昔ながらの振りやポーズも入れつつ、今風にアレンジ。

そしてマリオ・マジャへのオマージュ『マエストロ』は有名な椅子での踊りをモチーフにしつつ、マリオのパソも出てくるけれどそっくりそのままではなく、マリオの振りに着想を得たパトリシアによる振付。彼女と男性舞踊手が踊る。ところどころにマリオらしい動きや形が出てくるのだけど、マリオの動きにちゃんとオリジナルのセンティードついているのは男性たちの中でもベテランのアンヘルだったりするのは、やっぱ、観ている量が違うのだろうなあ、と思ったことでした。終演後に観に生きていたアンドレス・マリンと話しているときに彼が「  no bailar memoria, bailar de memoria」つまり先人の踊りをそのまま踊るのではなくその踊りの覚えているところを使って踊るべきだ、的なことを言っていたのでありますが、この場面はその通りの振付でしたね。

エンリケ・モレンテへのオマージュはパーカッションのダビ・チュペテがドラムスを叩き、『オメガ』のイメージで始まり、群舞で。振付は団員アルバロ・アギレラ。マリオとエンリケ、グラナダを代表する二人へのオマージュといい、サクロモンテ伝統の踊りといいグラナダ出身のパトリのグラナダ愛ですね。満足。前半の舞踊団員の場面はちょっと重いけど、こうやって経験を積んでいい舞踊家に育っていくのだろうな、と。


ビデオにあるフリンジ衣装の場面はなかったなあ。