これこそ舞踊団。ヘレスには久々のお目見えのアントニオ・マルケス。ダンサーだけで二十人を超えるという規模は私立のカンパニーには珍しい。そしてその規模を生かした公園でありました。
第1部はクラシック曲によるスペイン舞踊。
サンサーンスの『死の舞踏』はハビエル・パラシオスの振り付けで。
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©Javier Fergo Festival Jerez |
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ラロの『スペイン協奏曲』はカスタネットを使ってのソロ。ホセ・グラネーロの振り付け。衣装がちょっと重たいかな。
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そしてラヴェル『ボレロ』はアントニオ・マルケスとクリージョによる振り付け。
グラネーロやラファエル・アギラールの振り付けの要素や影響を感じさせる。
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美しい動きを際立たせるためにはバックは白で照明の色彩で遊んだほうがより素敵じゃないかな。
そして第2部は名作『メデア』マノロ・サンルーカルの音楽、グラネーロの振り付けでスペイン国立バレエ団でなんども上演された名作中の名作。
最初のスピリットたちの場面から、胸がいっぱいになるのは年齢ですかね。
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©Javier Fergo Festival Jerez |
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音楽の美しさにも涙が出る。
ギリシア悲劇がフラメンコギターのメロディに乗って現代によみがえる。
愛した男の裏切り、それに対する子殺しという悲しい復讐。
振り付けのため多少改定されているスペイン国立版とは違って、マノロがマラガ交響楽団と録音した、元々のオリジナルの音楽だそうで、確かに所々違う。
クリージョのクレオンテ、エレナ・マルティンのメディア。スペイン国立でも演じていたルペ・ゴメスの乳母。
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そしてやはり国立でも演じていたマルケスのイアソン。58歳でこの体型、この踊り。すごいなあ。
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ガデスの『血の婚礼』のように、オリジナルメンバーから踊る人は変わってもいつまでも舞台にかかっていてほしい名作の一つであります。
ビデオはこちら。ただし1部のみで、メデアはないのが残念。
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