2021年5月8日土曜日

へレスのフェスティバル2日目アンドレス・ペーニャ『カンパナス・デ・サンティアゴ』

©Javier Fergo Festival de Jerez

いやあ、すごいフラメンコでした。
よかった、よかった。
アンドレス・ペーニャはいつものビジャマルタ劇場ではなく、サラ・コンパニア。
舞台はずっと小さいのだけど、その小ささを生かした、インティモ、内輪な感じで、実に濃い、フラメンコを堪能させてくれたのであります。

カルロス・グリロとハビエル・ペーニャのパルマ。
ホセ・ガルベスの古い響きを持つギター。
脂ののった歌いっぷりのロンドロとダビ・カルピオ。
へレスらしさに溢れた最高のコンパスの中で踊る、アンドレスのフラメンコ性といったら!
呼吸がいいのだ。最高の間合いでグッとくるところに決める。形もいい。
オレ!が止まらない。涙がこみ上げてくる。なんだろう、、この涙。うれし泣き?

©Javier Fergo Festival de Jerez

フアナ・デ・ラ・ピパのティエントがタンゴに変わり、踊り出した彼のかっこよさ。

最近はやりのトリアーナのタンゴではない、フラメンコのタンゴ。歌に反応する速度も感度もハンパない。


©Javier Fergo Festival de Jerez

ゲストで、アンドレスの師であるアンヘリータ・ゴメスの優しいブラセオ。これまたフラメンコで美しい。パッと腕をあげ胸を開く形の美しさ。それに優しく応えるようなアンドレス。


©Javier Fergo Festival de Jerez

©Javier Fergo Festival de Jerez

あらすじがあるわけではなく、シンプル、でもよく整理され抑制の効いた舞台。

無駄なものも時間も何もない。シンプルにフラメンコ。そしてシンプルに素敵。

もう一度、いや何度でも見てみたい、そんな舞台。

5月17日からAll Flamencoでビデオ有料で配信するようなので、ぜひ。

やっぱフラメンコ好きだわ。フラメンコ最高!って思わせてくれたよ。ありがとうアンドレス。

そして彼を支えたミュージシャンたち、特にギターのホセとロンドロがよかったなあ。


アンドレスもこの、公演があまりできない時間にいっぱい昔のビデオ見て勉強したんじゃないだろうか、っていう気がする。いや、前回も、前々回の舞台もよかったんだけどさ。より、すごくなっている。進化している感じがしたんだよね。とにかく最高。純粋正統派。これ同じ作品、ビジャマルタでも是非やってほしい気がする。


ビデオはこちら

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