アンヘル・ロハスは、愛知万博の時の大規模なフラメンコ・フェスティバルの時に来日したこともある、ヌエボ・バレエ・エスパニョールというカンパニーを主宰していた踊り手。昔、アントニオ・カナーレスの『トレロ』初演時に牛を演じて注目を浴び、その後、ホセ・アントニオ舞踊団などを経て、カンパニーを結成。ヘレスのフェスティバルにもなんども出演している。その後、カナーレス作品などの演出や、マドリードの劇場での連日に渡るフラメンコ舞踊中心にフェスティバルのディレクターを務めたりもした、精力的に活躍している人。
今回は若手を集めてのカンパニー。振り付けもアンヘルのほか、メルセデス・デ・コルドバらも入っている。
©Javier Fergo Festival de Jerez |
舞台の上には金属製?の人の形のようなオブジェ。客席に向いた照明のバトンがゆっくり上がっていく。オブジェにジャングルジムのように登って張り付いたダンサーたちがゆっくりと動いているというオープニング。
オブジェはそこに登ったり、くぐったり、手をかけたり、と何かとダンサー達と、またパーカッション奏者が上で演奏したりと、ずっとそこで存在をアピールしているけど、動かなかった。(ちょっと期待してた。ダンサーが持って動かすとか、ありそうじゃん?)
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男女問わず同じ衣装。色味は抑えめで、うーん、ゲリラというか、軍隊というか、新興宗教というか、そんなものを思わせる感じ。
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全体的にコンテンポラリーダンスの舞台みたいな感じ。でも、カンタオーラ二人にギターと音楽はフラメンコと電子音楽、というと『ファンダンゴ!』の舞台構成とかに繋がるものもあるようだけど、『ファンダンゴ!』はすべてがずっと上等。
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うーん。これ、どういう市場を考えているんだろう。ダンス・フェスティバルかなあ。名前からしてダンス・プロジェクトだしなあ。
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1時間ほどの上演時間だったけど、うーん、私には新興宗教と映ったけど、他の人には宇宙人など、SF的な題材に見えたみたい。あと全体的に暗くて、ノイズで眠くなった。ごめん。
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いろんな意味で実験的な作品だと思うし、その勇気はすごい。スカートや色彩がフラメンコの舞台に与えるもの、とか、考えるきっかけにもなるし。今後の展開も注目、かも。
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