2018年9月22日土曜日

マリア・パヘス「ウナ・オーダ・アル・ティエンポ」

マエストランサ劇場でのマリア・パヘス公演。
ほぼ総立ちのスタンディングオーベーションで幕を閉じたのだから大成功だろう。
「時への頌歌」という、時をテーマにした作品で、プログラムは四季の流れで進んでいく。
赤い月が振り子のように時を刻み、その下で、トリージャで、裸足で群舞が踊り春が始まる。
マリアを中心に“生命の木”の形を描くオープニングから


Bienal Oscar Romero
赤いバタ・で・コーラのマリアのシギリージャ。
まともにフラメンコを一曲踊っているのは久しぶりな感じ。
なんだけど、かつての身体のキレはなく、バタも幅広のせいか重いのか、うまく舞わない。
同世代なので日々の衰えはわかるけどちょっとさびしい。

鳥の声に続くマントンの飛翔。ビバルディの「四季」に合わせて忙しく舞う。

夏は椅子に座った群舞やミュージシャンを従えて、マリア・パヘス先生の、ローラ・フローレス的ラップ。
Bienal Oscar Romero
マリアが男女を取り持ちアルボレア。
ホセ・バリオスのソロに始まるアレグリアスが男性群舞、全体群舞へとつながる。

マリアのソロのミロンガ/ビダリータは狂女のよう。
ファッショからの戦争のイメージは、分かりやすいが、学芸会。

マリアのペテネラからレバンテ、そして涙の聖母でピエタ。
バイオリンが音程外してる。ギターのアレンジは悪くない。
そしてまた最初のトリージャに戻り、生命の樹。

観客は満足のようだが私はモヤモヤ。

マリアのパートナーによる新作レトラ、作品をより理解したくて聞き取ろうとするのだが、言葉の断片しか聞こえてこない。私の耳のせいかとも思ったが、スペイン人もそうだという。
おそらく、フラメンコ曲に乗せて歌って入るけれど、フラメンコ化仕切れていないからか。歌い方もあるのかも。歌にばばばとサパテアードかけてくるせいもあるけどね。

19時からはダビ・カルモナ。
Bienal Oscar Romero
23時からはアンドレス・ペーニャでした
Bienal Oscar Romero



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