2018年9月21日金曜日

ラファエル・ロドリゲス「デハンドメ・ジェバール」

エスパシオ・トゥリーナでの、ギターリサイタルのシリーズは今回のビエナルのプログラムの中でも屈指のものかもしれない。

先週のパコ・ハラーナ、アルフレド・ラゴスも良かったけど、昨日のラファエル・ロドリゲスも最高だった。
ミラグロス・メンヒバルをはじめ、ベレン・マジャ、ダビ・パロマールなど数多くの踊り手、歌い手達の伴奏を主に活躍している実力派。1957年生まれというから61歳。
数年前にフランス、ニームのフェスティバルで、ミラグロスやロシオ・モリーナ、ハビエル・バロンらをゲストにソロ公演を行ったこともあるが、セビージャではおそらく初めて。
タイトルは「なすがままにしている」という意味。

Bienal Óscar Romero
 シギリージャのバリエーションから始まり、ガウタマ・デル・カンポがサックスで歌うマラゲーニャを伴奏。娘でパーカッション奏者のイサ・ロドリゲスとサンブラ。
セビージャ交響楽団のバイオリニストで、エバ・ジェルバブエナの「アイ」でも演奏していたウラジミール・デミトリエンコとのファルーカは最後、イサのドラムが加わり、まるで聖週間の行進曲のようになる。
10年前のビエナルで彼に伴奏賞を与えた、ロシオ・モリーナのグアヒーラでは、ロシオが登場。
あのグアヒーラの完璧な再現に大きなお腹を強調するユーモラスなしぐさも加え、いやあ、素晴らしかった。
彼女の細部までにこだわった身のこなし、動き。扇使いの工夫。
それを支え、より味わい深くするラファエルのギター。

Bienal Óscar Romero
とにかくすごいグアヒーラだった。


最後はジャズ風というか、ラテンのりというか、ちょっとポップに2曲演奏。
フラメンコで言えばルンバになるかな。でもそこにこだわらず自由に遊んでいるような曲。
Bienal Óscar Romero
ソロギタリストのリサイタルとは一味も二味も違う楽しい、リサイタルだった。


ロペ・デ・ベガ劇場では20時半からウトレーラ
Bienal Óscar Romero

アラメーダではボリータ「カオティコ」
Bienal Óscar Romero



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