2018年9月8日土曜日

田村陽子 フラメンコ舞踊博物館

ビエナル本番が始まる、という9月7日。
セビージャのフラメンコ舞踊博物館で田村陽子がヘスス・オルテガと共演で
スペイン日本国交樹立150周年記念公演。
来週バダホスでの公演の前哨戦だが、
水上駐スペイン日本大使やセビージャの名誉日本領事ハポン・セビージャ氏、
スアレス・ハポン元アンダルシア州文化長官らを迎え、
クリスティーナ・オヨス、フアン・ヒメネス夫妻、
ペパ・モンテス、リカルド・ミーニョ夫妻と息子ペドロ・リカルド・ミーニョ、
ロサ・ベルモンテ、マレーナ・アルバらアルティスタら
招待客に囲まれての公演。

クリスティーナの挨拶から始まり、

オープニングはパレハでティエント。
共演も長い二人だけにしっかり練って作り上げられている感があり、
技術もいいし、曲としての破綻もない。
 細かく言えば、二人で同じ振りを前向いてやるところがちょっと多すぎに思うけど
師弟関係でもあるからかしらん?
もうちょっと男性が女性のちょっと後ろに下がってサポートするように
包み込むように踊っている方が私好みです。


 田村のこの表情でもわかるように、彼女は曲に入り込んでいる感じなのに
ヘススはちょっと冷めた感じがある。



ちょび髭もたくわえたダビ・パロマールがラモン・アマドールJrのギターで
アレグリアスを歌い始め

 バタ・デ・コーラにマントンの田村が登場。
マントンの軌跡も美しい。
生地が厚めでフレコの量もたっぷり編みの部分もしっかりしていて
豪華な刺繍のある、重みのあるマントンでないと、
出せないマントンの動き、味わいというのがやはりあるのでございます。
腕疲れるかもだけど、上級者はいいものを使わないと。
 バタの技術もしっかりできている。
セビージャで学んでいるだけのことはある。
バタの形も正統派。
アレグリアスは得意曲なのだろう。
余裕を持って踊っている感じがした。




先日のフラメンケリアでのライブよりも数倍いい。
何度かリサイタルでも共演している、
やり慣れたバックの力?

ヘススのタラントを挟み

 最後はソレアを再びパレハで、というか
それぞれ一人で踊ったり、パレハで踊ったりという
舞台的構成。



最後、挨拶した田村は感極まって涙ぐむ。

文化庁の海外派遣での留学も残りあとわずか。
学んだものをしっかり日本に持って帰って
将来に活かしていくことだろう。

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