2017年3月7日火曜日

ヘレスのフェスティバル ロハス&ロドリゲス「エセンシア 20アニベルサリオ」

ロハス&ロドリゲスはかつてヌエボ・バレエ・エスパニョールの名でも活躍し、日本公演も行った。スペイン舞踊の得意なカルロス・ロドリゲスとカナーレス舞踊団「トレロ」の牛役で注目されたミゲル・アンヘル・ロハスの二人組。ホセ・アントニオのカンパニーで一緒になって、その後、カンパニーを立ち上げた。
Javier Fergo para Festival de Jerez


今回は二人のカンパニー20周年を記念して、昔の作品からの曲を復活させているとか。
彼らの作品はここヘレスやセビージャで、色々見てきたはずなのだが、実はあまり覚えていない。初期の作品で照明が美しかったことやカルロスの技術くらいか。

今回は照明音響はイマイチ。照明の人が公演中怒鳴り続けていたので、色々問題があったのかもしれない。聞くところによると初演だったそうな。
ギター一人に女性歌手二人、ピアノも弾くバイオリン奏者にパーカッション。なのだが、歌声はあまりよく聞き取れない。歌い方のせい?唯一、ヘレスのブレリアを歌った時のチェロ・パントーハがよかったけど、ロシオは声も歌い方も音程もあれ?って感じ。

タンゴ、カスタネット使いながらのファンダンゴは彼ら二人と女性舞踊手3人で。
5人が、まるでフラメンコ教室のように並んでいる時が多く、つまらない。

パドドゥはいわゆるクラシコエスパニョール。オーケストラ曲の録音で踊るが振付に新味なし。なんかんか60年代ぽい。
Javier Fergo para Festival de Jerez

Javier Fergo para Festival de Jerez

アンヘルのティエント、タンゴも見るべきところなし。タンゴはカナーレス風で、カナーレスになりきってやっているのだが、君はカナーレスじゃない。
Javier Fergo para Festival de Jerez

女性ダンサーのソロ。テクニックあるけどキレがない。
二人で踊るパナデーロはジーン・ケリーとフレッド・アステアを思い出させるが遠く及ばない。
Javier Fergo para Festival de Jerez


あオープニングの女性の衣装、マントンの模様をボディに使った赤い衣装は良かったです。といいことも書いておこう。男性の方はイマイチだけどね。女性の衣装は綺麗。
Javier Fergo para Festival de Jerez


もう一つ。公演時間が1時間ちょっとだったのもいいですね。集中力の限度って1時間15分くらいだって、誰かが言ってたけど、それを超えると辛いです。




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