圧倒的なフラメンコの力。音の凄み。
ヘレスの伝統を受け継いで、新しい地平を見つめ、すくっと立っている。そんな感じ。
Javier Fergo para Festival de Jerez |
ヘラルド・ヌニェスの影響が大きいが、コピーするというよりも、文法を学んで生かしてると云う感じが、そこにビセンテやパコの文法も加わる。でもその底にはヘレスの伝統が脈々として流れている。モラオやパリージャも顔を出す。
モチーフはたくさん持っているのだけど、曲としての構成はよりよくできるかもしれない。
後半のシギリージャがとにかく良かった。太い音でカテドラルを築き上げる。音を詰め込むのではなく、音の出ない間をも音楽にしていく。歌が聞こえてきそうな、でも歌がないことで寂しくなるわけではない、そんなフラメンコ。
Javier Fergo para Festival de Jerez |
特に、カルロス・グリロ、ディエゴ・アマジャ、マヌエル・サラドのパルマ隊は絶対無敵な強力さ。このコンパスだけをいつまでも聞いていたいと思ったほど。
Javier Fergo para Festival de Jerez |
でも、地元のアルティスタなのに満員でなかったのはちょっと残念。もう帰っちゃった人も多いしね、とは言っても。踊りがないせい?だとしたらかなり残念。
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