カディスからの列車が到着しました、というアナウンスがあって、革ジャン、ロックTシャツにジーパンという格好のフンコが登場。マノロ・マリンのスタジオに行かなきゃ、などと語る。
ここはトリアーナのアルトサーノ広場?というところから、トリアーナの人という設定のガジらがアカペラで歌い、ブレリアのソロ。
小芝居は、彼の、そこからの人生を振り返る、という設定の作品なのかと思ったのだけど、そういうわけでもないようだ。
ミゲル・ペレスのギターソロかと思ったらファルーカ。
スタンダードなファルーカをちょっとアレンジした感じ。背が高いせいか、首がちょっと下向きなのが気になる。
続いて、スサナのシギリージャ。カスタネットを使って踊るのは、かつてこの劇場でゲストで出演した、今は亡きロリ・フローレスへのオマージュ?
だとしたら、そのカスタネットを踏んだりするのはよく分からない。
カンテソロでのビダリータ。ヘスース・フローレスは フラメンコ舞踊博物館のタブラオなどで見かける歌い手だが、劇場で歌うレベルかどうか疑問。これ、ヘレスの時も思ったけれど。リズムも、音程もいまいち。ガジのレベルには到底及ばない。モイが日本に行ってるせいで彼が起用されたんじゃないかと思ったり。
全員が丸く座って、というのはタブラオ風ということらしい。
フンコはタラント。ファルーカに続いての2拍子系。
スサナはソレア。こちらも続いて3拍子シリアス系をバタで。
カンテのファンダンゴの間にバタを脱いだスサナとフンコのパレハでのカーニャ。
伝統的なスタイル。なんだけど、男性がちゃんと女性を見ていなかったり、サポートがいまいちで残念。
最後は長男と登場。子供にカディスを案内するというてい。
チャノ・ロバートの真似をして歌っているのを息子が当てたり、弟ロベルト・ハエンとのやりとりがあったりして、最後はフンコの歌でスサナがアレグリアスを踊る。
で、エスコビージャはもうできない、というのをロベルトが引き取って踊る、という。
面白いんだけど、小芝居というか、カディスのカルナバルのコンクールにある3〜5人で見せる歌つきコント、クアルテトみたいな感じ。
最後はタンギージョ、ドゥーロス・アンティーグオスをみんなで歌って終わる。
フンコは客席に出て歌う。
フンコは客席に出て歌う。
全員スタンディングオーベーションだったので、観客は大方気に入ったのでありましょう。が、私はうーん。
アンコールでは息子がブレリアをちょっと踊ったかと思うと本当はこれが好き、というストリートダンスを踊ったり。ま、楽しかったけどね。
でも先週のようなワクワクはありません。
踊り自体が下手とかそういうわけではないけれど、ある時代で止まっているような感じ。
それはそれで心地よいのかもなんだけど。
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