2017年3月3日金曜日

ヘレスのフェスティバル マリア・パヘス「オジェメ・コン・ロス・オホス」

マリア・パヘスの「オジェメ・コン・ロス・オホス」、私を目で聞いて、という不思議なタイトルの作品はアンダルシア初演だそうだが、2014年の作品で「ジョ、カルメン」よりも古いそうだ。
群舞はなく基本、マリアの一人舞台。詩をモチーフにしているので、詩を聞くということと、その詩を踊っていることから目で見て詩を感じて、ということなのだろう。

この作品としては初めてなのだが、内容はいつかどこかで見たような。あれ?

静寂の中で踊るソロ、
Javier Fergo para Festival de Jerez

 バタ・デ・コーラにカスタネットのシギリージャ、
Javier Fergo para Festival de Jerez
詩を読んでスローガンのように叫び(詩は美しいが、朗読はプロじゃないから仕方ないけどそう上手くない。モネタよりはいいけど。なんでみんな全部自分でやりたいんだろう)
Javier Fergo para Festival de Jerez

ティエント/タンゴ、
Javier Fergo para Festival de Jerez

バス停で暑い暑いとコミカルに庶民の会話を繰り広げるタンギージョを歌い踊り
Javier Fergo para Festival de Jerez
スカートをマントンのように使うグラナイーナ。
Javier Fergo para Festival de Jerez
「ユートピア」や「ミラーダ」、「セビージャ」など、これまでの作品の中にあったものを再構成しているものということなのかな?ふむ。

マリアはマリア・パヘスを踊る。
フラメンコの美しく整った姿勢を捨て、上体を柔らかく使い、肘を目立たせ、頭の周りで腕をぐるぐるさせ…彼女独特のスタイルでフラメンコの曲を踊る。フラメンコの決まりごとは知っていてわざと避けているようなところがある。自分自身をオブジェのように扱っている、というような。

マリア・パヘスは彼女自身のスタイル、好き嫌いが分かれるところだろう。

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