2026年9月28日月曜日

ダニ・デ・モロン『クアドロ』、エステベス&パニョス『ドンセジャス』

 19時からはダニ・デ・モロンをサラ・トゥリナで。


Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

一曲目のブレリアから、下手にパルマのロス・メジ、上手にイスマエル・エル・ボラ、アンパロ・ラガレス、セルヒオ・コロラオが並んで、パルマでサポート。ギター公演だけど、ソレアやカンティーニャス(ボラ最高1)、ロマンセ、ファルーカなど歌い、トナとタンゴでクラウディア・ラ・デブラが踊り、と盛りだくさんで、2時間。全くのギターソロというのは一曲もないし、変化はあるから楽しめたけれど、でも2時間はやはり長すぎた。特に後半のタンゴ、最初、ギターなしで踊り途中からギターや歌も入ってとなるのだけど、同じような振りの繰り返しが多く、そんなにも長く続ける意味がわからない。

ダニのギターは、伝統的なメロディから遠く離れているようなのに、しっかりフラメンコ。すごくオリジナル、ということなんだけど、たとえば伝統的なメロディを歌うカンテの伴奏にこういう演奏が来ると、最初は耳が慣れていないから最初ちょっと抵抗があるんだけど、聴くと嫌、これすごくあっているじゃん?なんで?ってなるのであります。

ティエントやファルーカはアンダルシア舞踊団『ピネーダ』のだと思うけど、ダニは作曲家としても素晴らしい音楽で様々な作品を彩ってきていることを思い出したり。最後、感極まって本人涙ぐむなどもあり、暖かな気持ちで(お尻は痛いけど)劇場を後にしたのでした。

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

22時半からはセントラルで、エステベス&パーニョス・イ・コンパニアの『ドンセジャス』。今年のヘレスのフェスティバルでの初演を観て気に入ったので再見。

フラメンコギターのソロを確立した人としても知られるギタリスト、ラモン・モントージャの人生と音楽を、フエルガで描いていくもの。

舞台奥でラモン・モントージャの代表曲ロンデーニャを生演奏するアレハンドロ・ウルタードを聴いて、それぞれに反応するオープニングから、ギタリストが舞台手前に後ろ向きに座り、ダンサーたちが客席を向いて同じように踊るエンディングまで、

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

舞台で繰り広げられるフィエスタは祝祭的に踊ったりはもちろんのこと、酔っ払ったり、らりったり、ケンカしたり。それが全て舞踊で描かれる。モントージャが伴奏したアントニオ・チャコンの録音が登場したりもするけれど、9人のダンサーはそれぞれにバレエやコンテンポラリー、スペイン舞踊、フラメンコと得意種目を持ちながらも基本何でも踊れるから、舞台はものすごいことになる。

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León
終演後、話してた友達が、アスリートだよね、って言っていたけどほんと、その通り。飛んだり跳ねたり、回ったり、すごすぎた。

で、ラファエル・エステベスのフラメンコがこれまたすごくて。病気もあって太ってしまっても、体型とか関係なく、この美しいコロカシオン!間合いとかもオレ!

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

とにかくフラメンコオタクなラファエルのことなので、いろんな情報(時代をイメージさせる、ちょっと暴力的なシーンや当時流行りのチャールストンなど)が盛り沢山だし、みんなめっちゃ踊るので、見ているこちらもまるで一緒に踊ったかのように疲れた気もするけど、心地よい。

なお、私が一番好きなのは最初の方にある、民族舞踊を組み合わせた場面。男ばかりの群舞、やっぱ大好物。宴に女が入ると違う方向へ話が進んでしまうから男だけにしたんだろうけど、だから純粋に酔っ払い楽しみつくす宴となったのでありましょう。

あー面白かった。

なお注目の公演だけあって、ロシオ・モリーナ、ラファエラ・カラスコ、アナ・モラーレス、ピニョーナ、イニエスタ・コルテスら踊り手たちもたくさん見に来ていました。



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