2026年8月1日土曜日

ラ・ウニオン2026/アルカンヘルとパウラ・コミトレ

 ラ・ウニオンのウニオンのカンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバルのメインイベントはコンクールなのだけど、その前に前夜祭/ラ・ウニオンの日、開会宣言/前年優勝者ガラ、そして第一線で活躍のあるティスタたちによるフラメンコ公演が5公演行われます。このフラメンコ公演は、広くスペイン国内での知名度の高い、一般にも人気があるアルティスタが中心というのが特徴かもしれません。なので、ミゲル・ポベーダやサラ・バラスと並んで、フラメンコフェスティバルでは珍しくソウルも歌うピティンゴが出演したりするわけです。で、その効果はてきめんで、今年もイスラエル・フェルナンデス、ジェライ・コルテス、そして初日のアルカンヘルが前売りで売り切れになったそう。

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas


そのアルカンヘル。今回の公演はヒットパレードというか、カマロンやローレ・イ・マヌエル、レブリハーノといった先人たちが歌った、ポピュラーなフラメンコ曲を次々に歌っていくというもの。フランシス・ゴメス、べニート・ベルナルのギター、リト・マネスのパーカッション、ロス・メジのパルマとコーラス、そしてパウラ・コミトレが舞踊で参加。


レジェンダ・デ・ティエンポはカマロンが歌ったバージョンが有名だけど、エンリケ・モレンテの方のバージョンではじまり、ぺぺ・デ・ルシアの『スエニョ・デ・アモール』、カマロンの歌った『ロマンセ・デ・アマルゴ』やローレ・イ・マヌエルの『ヌエボ・ディア』、『ディメ』など、フラメンコファンならきっと口ずさめるだろう名曲、カンシオン系フラメンコ曲ばかりを歌っていくというのは今までになかったかも。

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 

ゲストのパウラ・コミトレもアルカンヘルが歌う名曲を彩るばかりではなく、ソロでカスタネットを使ってのファルーカを踊り、これが本当に素晴らしかった!

カスタネットは彼女が6年前に最初の作品『カマラ・アビエルタ』のために特注した金属製のもの。彼女らしいオリジナルティのあるフラメンコで魅了されました。

メジの二人がディエゴ・カラスコのCDでレメディオス・アマジャが参加した『ナナ・デ・コローレス』を歌い、再び舞台に戻ったアルカンヘルがエストレージャ・モレンテが歌った『レ・ディ・ア・ラ・カサ』、カマロンの『ナダ・エス・エテルノ』と続き、最後はストレートにカンティーニャを。

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas 


写真がないのが残念なのだけど、最後のカンティーニャは、バタ・デ・コーラにマントンで、最初椅子に座ってのコロカシオンからしてマティルデ・コラルの形というか、セビージャの伝統フラメンコを彷彿とさせ、美しい。マントンも最近はオリンピック競技ですか?ってくらい早くぶん回す人が多いけど、しっかり間合いを取ってアルテを見せてくれるのが嬉しい。そうなんです。マントンやバタもやりゃあいいってもんではなく、優雅に美しく見せて欲しいです。もうほんとオレ!の連続。回転などをみても軸がしっかり、体幹がちゃんとしてるからの美しさなんだなと思ったり。

最後はアルカンヘルの十八番ファンダンゴ。本場の人だけあって見事な熱唱。最後のコーラスのところをパウラがマルカールして踊っていくの美しく楽しく。2時間近い講演でしたが、