2026年6月3日水曜日

第24回コルドバのコンクール優勝者たち/アンヘル・フローレス、クリスティーナ・ソレール

 昨年のコルドバのコンクールで優勝者の公演はセントラル劇場の小ホールで。

ギターのアンヘル・フローレス。1998年6月2日生まれというからちょうど誕生日で28歳。ギターは良く鳴っているし、テクニックあるし、オリジナルティのあるメロディとかも登場する。ただし、息ができないくらいに詰め込みすぎ。テクニックのための練習曲ですか?という感じ。アレグリアス、タランタ、ソレア、ファルーカ、ブレリアなど演奏。でも御ぜーんぶ詰め込みなので、結局、確かにそれぞれの曲のコンパス、調性で演奏しているんだけど、その曲らしい味わいとかが感じられず、全部同じに聞こえてしまう。こういう演奏聞くと、ダビ・デ・アラアルの、静寂すらも音楽に、フラメンコにしていく手腕がより高い評価をすべきものだということが改めて感じられたことでした。上手なギタリストだからコルドバ音楽院で学んだということで、パーカッションのハビエル・ラバダンが伴奏。コルドバのコンクールはソロだけでなく歌伴奏、舞踊伴奏も審査しているはずなんだけど、多分、舞踊伴奏をたくさんするともう少しこなれてくるんじゃないかな、と思ったり。でコンクールの審査員、ギタリストはクラシックのホセ・マリア・ガジャルドだったからっていうのもあるのかも。いや、他にも歌い手2人、踊り手2人もいたからその独断だったわけではないとは思うけど。

舞踊はクリスティーナ・ソレール。グラナダ生まれで現在30歳くらい。地元とマドリードの舞踊学院に学び、ファルキートやメルセデス・デ・コルドバ、ラファエラ・カラスコらの作品に出演。また各地のタブラオでも活躍している実力派。黒のバタ・デ・コーラ(キラキラついてない方がいいと思う)でのシギリージャ、タンゴ、そしてマントン技からのソレア。これも前半のギタリスト同様、忙しく詰め込むタイプで、間合いをとって曲のキャラクターらしい表現をするということは全くない。グラナダならタンゴとか、アイレたっぷりに踊りそうなものだけど、グラシアのグの字もない。味がない。あとスカートまくり過ぎで太ももが見えてしまうのもお下品。1回くらいたまたまとかならまだ理解できるけど、スカートもつたび、絶対太ももが出る。エナグア、アンダースカート履くとかするか、スカート持ち上げすぎないように気をつけるか、衣装のデザインでスカート持ち上がりにくくするか、とかしてほしい。誰もそいういうこと言わないのかなあ。お上手だけど、それ以外に伝わってくるものが何もないのもギタリストと同じ。若いうちはあれもこれも欲張ってしまうのもわかるけど、アルテを目指さないと、と思ったことでありました。唯一の救いは、フアン・カンパージョの伴奏ギターが素晴らしかったこと。あ、エセキエル・モントージャとジョナタン・レジェスの歌も良かったよ。