2026年9月14日月曜日

ホセ・フェルミン・フェルナンデス『ギターラ・デスヌダ』、ホセ・マジャ『レハノ』

 19時からはトゥリナでギター公演。

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

タイトル通り、全くのソロ、歌もパルマも何もない、ギター一本だけでの公演。最初の一音でもうただものじゃない感。音だけですごいギタリストだというのがわかる。最初はロンデーニャ、パコ・デ・ルシアのをマノロ・サンルーカルが演奏したら、みたいな感じ。巧い。そう、巧いんですよ、音も綺麗だし、いろんな要素を詰め込んで、オリジナリティもある。あるんだけど、音数が多く、息ができないくらいに詰め込みすぎで、しかも全体の曲調がブレリアすらも哀調を帯びているというか、どこか悲劇的でずっと聴いていると鬱になりそう、と言ったら言い過ぎかもだけど、オレな瞬間はない。あったとしても音が詰め込みすぎなので口にできない。ビエナルでソロを弾くのは夢だったと語るなど、人間的にも感じがいいんだけど、彼の演奏はすごいことは認めるけど、私はもっと余白のあるフラメンコが好きだなあ、と確認。はい、個人的な好みの問題です。

22時半からはセントラル劇場でホセ・マジャ『レハーノ』。いやすごかった。幕開けの、彼自身が歌うシギリージャからして絶品で、踊り手の余技のレベルじゃなく、うならされる。全身フラメンコなのだ、この人は。そして全身全霊でフラメンコと対峙し、フラメンコを体現していくのだ。

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

タラント、カーニャ、カンティーニャ、ブレリア…フラメンコのさまざまな顔を見せながら進み、最後のソレア。これがすごかった。彼の師の一人であるグイトのソレア。心からの敬意が、愛があってこその踊りで、まるで二人で踊っているようで。目線に至るまで細やかに再現されて、フラメンコはこうして受け継がれていくのだな、と、しみじみ感じさせてくれた。

途中から彼自身の振りのソレアになっていくのだけど、それもまた、伝統に学び、自分の表現を作り上げていくフラメンコの歴史と重なるようで胸が厚くなる。

身体づかい、回転。昔ながらの振りや形も彼のよって新しい命と輝きを得るのだ。もうほんと、最高! こういうのを見るとやっぱ私フラメンコ好きだわ、フラメンコが私を元気にしてくれる、って思うんですよね。ありがとうホセ。

音響のボリュームちょっと大きすぎたのと、大汗かいているのに最初から最後まで1着の衣装だけというのだけはちょっと残念だったけど、とにかく良かった。いいフラメンコを浴びることができて幸せでありました。

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León 


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