今年のビエナルは舞踊公演が多いのが特徴で、フラメンコといえばカンテ、という昔気質のアフィシオナードが反発したりもするわけなのだけど、それと同時にギターにスポットを当てている。12日のビセンテ・アミーゴの公演もよかったけれど、それだけでなく、セントロのエスパシオ・トゥリーナで14のギターソロ公演が行われるのであります。それも『裸の』という通り、ギター一本、パルマもなしでの公演。その開幕公演でヘラルドが、今回の出演者たちと共演するというのが13日の公演でありました。
最初にヘラルドのソロ、そしてデュオ、その相手が残りソロ、というのが基本のスタイルで、最初はヘラルドのロンデーニャ/ブレリアからアルバロ・マルティネーテと二人でタンギージョ、
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
アルバロが残ってグアヒーラ、ヘラルドとリカルド・モレーノのデュオに続いてのリカルドのソロ、
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
ヘラルドのソロ、ヘラルドとサルバドール・グティエレスのデュオ、サルビのソロ、
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
ヘラルドのソロにヘスス・ゲレーロが加わり、ヘラルドが去ってヘススのソロ、
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
再びヘラルドのソロがあってカニートのソロ、
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
そして全員でのブレリア。と盛りだくさん。
©️ Archico fotográfico Bienal de flamenco / Claudia Ruiz Caro |
ヘラルドも前日のビセンテ同様、自分の言葉と文法をちゃんと持っている人で、久しぶりに聴いた演奏昔馴染みの曲ばかりでさすがの切れ味でとてもよかったのだけれどデュオで演奏する時のヘラルドの心からうれしい、という笑顔も最高でありました。
こうして一堂に会すことで、それぞれの個性際立った感じ。一番、ヘラルドの影響を受けている若き実力派アルバロ、独特な世界を構築しているリカルド、繊細な感性のサルバ、ビセンテぽいヘスス、立って歌うように演奏するカニートは観客をつかむのがうまいなあ。
みんな違ってみんないい、でございますね。
普段はソロで活躍しているギタリストが集まる、こういう公演、もっとあったらいいのにね。
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