2020年10月4日日曜日

ダニ・デ ・モロン『クレエル・パラ・ベール』


舞踊伴奏で頭角を現し、2012年にはソロアルバムを発表したダニ・デ ・モロン。若手だと思ってた彼も1981年生まれだからもう39歳なんですね。びっくり。2015年には2枚目のCDをだし、今年もこの9月に新譜を発表したばかり。
その新譜『クレエル・パラ・ベール(見るために信じる)』のプレゼンテーションをも兼ねたコンサート。ここ数日で急にセビージャも涼しくなり、夜の野外公演には寒い。薄いダウン着て行きました。会場にもコートや革ジャンなど着てる人いましたよ。満員。

Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro


オープニングからしばらくは、ベース(エレキ&ウッド)、パーカッションとトリオ構成で、パット・メセニー系の、ジャズ風の演奏。そこに時々フラメンコの聴き慣れたフレーズが出てくる、という感じ。1曲目は『La Mazaroca』かな。2曲目はタンゴのリズムかな、と思うとマリアーナのメロディが出てきたから『Mary Anne』。マリアーナを英語風にした曲名が面白い。3曲目はシギリージャのリズムだと思うのだけど、音程が違うし、なんだろう。4曲目はソレアの伝統的フレーズが入ったり。興味深い曲たちであります。


Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro

ソロでシギリージャ。ここにもマリアーナのメロディが隠れている?

スペイン歌謡の名曲『緑の瞳』を演奏するのは、最後のアルバムがスペイン歌謡集となったパコ・デ ・ルシアへのオマージュかな。パコの第2ギター弾いたこともあったよね。カディスで見たのが懐かしい。

Archivo fotográfico Bienal de Flamenco. Fotógrafa: Claudia Ruiz Caro

 パーカッションと二人で一曲。曲は『ANI MAAMIN』かな。後、再びトリオで。

「外出するのも命がけのようなこんな時にコンサートに出てきてくれてありがとう」と客席に話しかけて、最後の曲、『コンケ』。そしてアンコールのブレリア。

この最後のブレリア、最初のアルバムに収録した曲だけど、これが一番盛り上がったかも。バリバリリズムでガツンとくるやつ。

やっぱ、わかりやすいフラメンコをみんな求めているのかも、と思ったことでした。

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