2020年10月13日火曜日

ビエナル 総括記者会見

 ビエナルの結果についての記者会見が、トリアーナの陶器センター(昔の陶器工房が博物館になっているところ)でありました。実はビエナルのオフィスもこの建物の中にあるのです。

セビージャ市やアンダルシア州の文化担当官たちと監督。


もちろん全員マスク着用。記者たちももちろんマスク着用で椅子と椅子の間もとって、ちゃんと対策してます。


8月14日から10月4日までの59日間(8月は週末だけだったので、実質的には37日間)49公演。劇場は定員の半分しか入れませんでしたが、延べ人数でおおよそ15000人の人がフラメンコ公演を楽しみました。

コロナで外出禁止になる中、「例えストリーミングになっても」と実施を宣言。もともとほぼ出来上がっていたプログラムを多少変更する必要も出てくるなど、たくさんの困難の中、まずは無事、公演が終了できたことについて、市の文化担当官も州の人も、満足し、スタッフに感謝しているとのこと。

監督によると、今年はビエナル40周年ということで、クラシックなものとコンテンポラリーなもの、両方をバランスよく見せるように企画が進んでいたそう。ロペ・デ ・ベガはカンテの殿堂とし、もともとはマエストランサ劇場でオルガ・ペリセ、ダビ・コリアなど若手舞踊家の作品を公演するはずだったのが、マエストランサが使えずセントラル劇場での上演になったり、伝統楽器以外の公演は夜遅い時間にアラメーダ劇場で公演するはずだったのが8月にサン・ヘロニモ修道院庭園でになったり、ギター公演はアルカサル庭園でこじんまりとするはずが大きな会場になどと最初のプランから様々な変更があったそう。またどこかの劇場で感染が出て、そこが使えなかった時のためにアラメーダ劇場を予備で空けておいたそう。本当に感染が出ずよかったです。

ストリーミングの反応もよく、ストリーミングの視聴者数と実際に劇場に足を運んだ人の数を足せば、通常のビエナルの観客者数と同じくらいになるそう。なお、ストリーミングにつては今回を試金石とし、次回以降、様々な可能性がありそうです。でも「舞台芸術、フラメンコは生が一番」もこのことによってより実感できたかも。ストリーミングは生の舞台のとってマイナス、という人もいるようですが、そんなことはなさそうです。

また、日常を取り戻す一歩として、このような大規模なフェスティバルが開催されたことは毎日のように国内国外のメディアで取り上げられ、その経済効果も大きいとのことです。

また、ロシオ・モリーナはすでにビエナルでの公演の、フランスやオランダ、またマドリードやヘレスでの公演が決定するなど、ビエナルで初演した甲斐があったようです。

そういえばヘレスのフェスティバルももうほぼプログラムが決まっているそう。ビエナルもまたすぐ、次回、2年後の公演に合わせて企画が始まるのでしょう。今月中には各賞も発表されるかな。

外国からの観客がほとんどいない、コロナ禍でのビエナルでしたが、次回は日本からの皆さんと一緒に楽しむことができますように。



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