2024年2月19日月曜日

トマティート

マエストランサ劇場でトマティートのリサイタル。

いやあ、トマテはトマテ。裏切らない。失望させない。

その昔、ソロ活動を始めた頃とはプログラム、曲順も、だいぶ変わっているのではあるけれど、昔懐かしいメロディが登場するので、なんか色々思い出しつつ、堪能いたしました。

元々ソリスト志向ではなく、カマロンの早逝により、他の歌い手の伴奏という気にもならず、ある意味心ならずも、ソリストになった人。最初の頃はドキドキしたし、やりたくてやってるわけじゃない的な話を聞いた遠い記憶。

ソロのロンデーニ

Foto; Guillermo Mendo Teatro de la Maestranza

グループ(モレニート・デ・イジョラとキキ・コルティーニャス、ピラーニャのパーカッション、第2ギターの息子ホセとパルマ二人)エストレマドゥーラのハレオに始まるオープニング。

Foto; Guillermo Mendo Teatro de la Maestranza

アレグリアス、息子と二人での『トゥーマッチ』とスムーズに進んでいきます。

Foto; Guillermo Mendo Teatro de la Maestranza


「最高のギタリスト、パコ・デ・ルシア」やその兄ぺぺに曲を捧げ、また、息子ホセはソロでトマテの叔父に当たるニーニョ・ミゲルのサンブラを、全員でかマロンの『レジェンダ・デル・ティエンポ』を演奏するなど、先達への敬意に溢れています。

赤いドレスのナサレ・レジェスはちょっとした表情などがお母さん、フアナ・アマジャにそっくり。ブラソにもう少し意識言ってもいいんじゃないかなあ、そうなるともっといいかも、と思っておりました。

Foto; Guillermo Mendo Teatro de la Maestranza

そこでプログラムにも掲載されていない驚きのゲスト、マカニータ登場。ソレア。マカナの調子はいまいち、なようだったのだけど、久しぶりに、トマテの伴奏が聴けてうれしゅうございました。しっかり聴いて寄り添って行く感じ。いや、みんな伴奏って基本、そうなんだろうけど、いつも伴奏しているというわけじゃないから、殊更に真剣な感じというか。

Foto; Guillermo Mendo Teatro de la Maestranza

と思うと、続いてニーニャ・パストーリが夫君チャボリと共に登場。トマテも一緒に一曲、そしてもう一曲はデビューまもない時の彼女のヒット曲『カイ』も。いやあ、ようございました。
Foto; Guillermo Mendo Teatro de la Maestranza


パストーリはカマロンと同じサン・フェルナンド出身で、「こーんなにちっちゃい時から知ってる」とトマテ。なんてシーンもあったりで、とってもハートウォームなコンサートでした。彼女はスペインではかなりスターなので、これ予告すれば満員になったんじゃ?とも思いました(会場は8割くらいの入り)

最後はブレリアのフィン・デ・フィエスタで、マカナ、ナサレと踊って、女性3人で一度締め、トマテも踊って、豪華な夜は閉幕。

ぶっ続けの2時間はちょっと長くてお尻痛くなったけど、楽しかったのでよし、であります。

終演後、久しぶりにぺぺ・デ・ルシアの顔も見れて(パコのオマージュ公演が開かれるニューヨークに今日飛ぶそう)、よかった。

トマティートパコじゃない。でも長年付き合いもあったパコのDNAを、流れをしっかり受け継いで、見応えのある公演を観せてくれました。そういえば10年前、パコが亡くなってすぐのヘレスのフェスティバルの公演がトマテで、中止になったなあ、とも思い出しました。




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