いやあ、いいものを観せてもらいました。
大掛かりな舞台装置も華やかなムービングライトも衣装替えもないのだけど必要十分。
あ、途中で上に履いていたズボン脱いだりスカートとったりはするけど全部舞台の上。
グアヒーラ、ソレア。セビジャーナス、シギリージャ…
チクエロが奏でるフラメンコの素晴らしさ。奏でるだけでなく、舞台の上で動き、舞踊ともクロスする。歌はないけど歌心のある演奏だから物足りなさは感じない。
二人は一人で踊る時もあれば一緒に踊る時もある。時に鏡のように、時に対峙するように、時にパレハのように。
音楽をもとに精密に組み立てられているという感じ。三位一体。
踊る二人はこれぞフラメンコ!という瞬間もあれば、コンテンポラリー的な動きもある。デジタル的というか、カチカチという感じで動いたり、どこかピカソの絵のように見えたり。コンパスの妙、というか、間合いの良さに思わずオレをつぶやく瞬間がたくさん。
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
パズルのように細かく、精緻に組み上げられていて、凝った細部やひねりがたくさんあって目が離せない。 サパテアードでの会話でみせる音色の変化。
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
アンコールでのガロティンはチクエロの弾き語り。
ユーモアに溢れていて最高、でございました。
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
©︎Tamara Pastora/Festival de Jerez |
本当に素晴らしく、何度も観たいと思える作品でございました。13時の小劇場公演でもこういうすごいのがあるところがヘレスの良さですよね。
0 件のコメント:
コメントを投稿