数年ぶりで聴いたのですが、それはもう、 ものすごいコンサートでありました。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero. |
最初はソロ。レバンテではじまり、やがてそれがソレアへとかわっていく。
ひとつひとつの音に重みが、深みがある。調子がいいのが伝わって来る。
音響のボリュームがちょっと大きすぎるのは困りものだけど、耳にティッシュをつめて対抗。
ソレアの最後に登場したパルマ隊が席について、2曲目はタンゴ。パキート・ゴンサレスのパーカッションに第2ギターとベース。歌にラファエル・デ・ウトレーラ、コーラスとパルマにウエルバの双子、ロス・メジ、そしてチョロもパルマで参加。メロディメーカーとしても抜群の才能を発揮するビセンテの「タンゴス・デ・アルコ・ビエホ」。2005年に発表されたアルバムの中で歌われていた「ミ・プリモ・アントニオ」という歌詞が歌われるのだが、曲自体は昔のままではもちろんなく、アップデートされている。
続く「エラセ・ウナ・ベス」は2009年の「パセオ・デ・グラシア」収録されたモレンテが歌った歌詞をここではラファエル・デ・ウトレーラが歌う。ビセンテは、録音した曲をそのまま弾くのではなく、昔や今のいろいろなモチーフを組み合わせて弾いていく。タンギージョ/サパテアード。軽快。
録音が終わったばかりという新譜からシギリージャ。リズムはシギリージャだが、速いスピードでこれはもう、シギリージャとは違う、新しい曲種のようだ。細かいパッセージを超高速でかけぬけていく。
再びタンゴ。そしてやはり新譜に収録しているというソレア「セビージャ」、ルンバ。と続き最後はブレリア。チョロがパーカッションのような靴音をきかせて少し踊るのだが、音楽をたてて踊るので、彼自身の公演のときよりもずっといい。
Archivo Fotográfico La Bienal de Flamenco. Fotógrafo Óscar Romero. |
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