2023年8月1日火曜日

ファルキート マドリード公演など

夏のマドリードでは案外フラメンコ公演が行われているものなのです。
昔はレティロや王宮側の庭園での野外公演などありましたが、今は劇場公演が中心。
ファルキートも公演するそうです。



◇コン シエルト フラメンコ

823(水)〜93(日)

[出]〈b〉ファルキート、エル・モレーノ、〈c〉モンセ・コルテス、マリ・ビサラガ、イスマエル “ボラ”、エセキエル・モントージャ、〈g〉ジェライ・コルテス、〈perc〉パコ・ベガ

[場]マドリード ラティーナ劇場

[料]1939ユーロ

[問]https://www.teatrolalatina.es/obra-de-teatro/con-cierto-flamenco/?fbclid=IwAR3E-v7b_XifZ6jsYXN28yaB3nVPqWFzUS8Gilp9BLPR38v0LlWj8SFuehA





またソルにほど近い劇場でもいくつかの公演が。

ティト・ロサーダの公演、二つ目のサッラとはサッカー選手の名前でその孫娘による舞台だそう。3つ目の公演はビデオで見るとナハロぽい感じですね。



◇フラメンコ・エン・レイナ・ビクトリア(マドリード)

82(水)〜13(日)『トレス・クルトゥラス』

[出]〈g〉ロサーダ・ファミリー、〈b〉ノエミ・フェレルほか

816(水)〜27(日)『サッラ』

[出]〈b〉アドリアナ・ビルバオ舞踊団

830(水)〜97(木)『フォリアジャズ』

[出]〈b〉イバン・ゴメス舞踊団

[場]マドリード レイナ・ビクトリア劇場/月火休

[料]2532ユーロ

[問]https://www.elteatroreinavictoria.com




2023年7月28日金曜日

ベラ2023 フラメンコ公演から


トリアーナの夏祭り、ベラ。
ベティス通りにカセータ、テント小屋バルが立ち並び、遅くまで飲み歩く人で賑わいます。
他にもスポーツや文化、宗教とイベント色々で、トリアーナ橋のたもと、アルトサノ広場では夜22時からコンサートなども。
有名なのはラ・クカーニャという船の舳先に取り付けた棒の先の旗をとって賞品をもらうという行事。遊泳禁止の川でこの日ばかりは参加者のみ泳げます。



初日の開会宣言には昔、歌い手として来日し小松原舞踊団公演に出演したこともある!ファレーテがオケをバックにスペイン歌謡を歌い、開会宣言はセビジャーナス歌手として有名なカントーレス・イスパリスのメンバーでトリアーナっ子のカルロス・ルイス。ちなみにファレーテのお父さんも昔カントーレスのメンバーでした。
この日の様子は公演も宣言も全部セビージャ市がYoutubeにアップしてました。長いけど、興味があれば。
 
公演は大体、いつも、セビジャーナス/ルンバ、スペイン歌謡、若い人向けのポップ系、フラメンコとバラエティにとんでます。
マルベージャ出身カンカニージャはチャパロの伴奏。

ブレリアではルイスを呼び出し

まずは自分がひと踊り


最後は二人で踊って締め。

アントニオ・レジェスは息子ノノの伴奏で。





最終日はご当地アーティスト、ホセリート・アセドとトレメンディータだったのですが、授賞式の関係で短すぎて超不満。




写真ないけどお父ちゃんと弾いたニーニョ・リカルドの曲がよかったな。
お父ちゃんとのコンサートは9月にアルカサル庭園で行われます。

トレメンはベースの弾き語り。


お客さん乗せるのもうまい。今度はトレメン一人舞台して欲しいなあ。


授賞式の後はアルプレサというラテン系バンド。
ルベン・ブラデスとか歌ってましたぜ。


 最終日の模様も市のYouTubeにあったよ。
前半、ギターソロとトレメンディータ見られますぜ。



2023年7月27日木曜日

アルカサルの夜/サンドラ・カラスコとダビ・デ・アラアル 『レコルダンド・ア・マルチェーナ』

とても素敵なコンサートだった。

ウエルバ出身サンドラ・カラスコとセビージャ県アラアル出身のギタリスト、ダビ。

二人による極上のフラメンコ音楽。

©︎Actidea

©︎Actidea

20世紀中盤に活躍し、全国的な人気を誇ったフラメンコ歌手であるぺぺ・マルチェーナを思い出して、というタイトル通り、マルチェーナのレパートリーを歌い継いでいく。ブレリア、ミロンガ、タランタ、ポロ、ファルーカ、コロンビアーナ、ガロティン、ファンダンゴ…

完璧な音程どりで 繊細な節回しも丁寧に歌っていきます。聞いててとても気持ちがいいのは、音程の良さだけでなく、きちんと心が乗っているというか、こう歌いたいという方向性もしっかりしているからだろうな。伴奏のダビも若さに似合わない落ち着きでしっかり歌をサポートしていきます。もうすでに各地で公演を重ねているというのもあるのでしょう。
歌にもギターにもオレをつぶやきっぱなしの1時間でした。

©︎Actidea

©︎Actidea

なお、ぺぺ・マルチェーナはロシオ・マルケスも取り上げています。

これがきっかけになって、本家マルチェーナに興味を持つ人も多いことでしょう。実は私も久しぶりに聞いてみたりしています。


このコンサートではないですが、このコンサートと同じ曲を歌っているビデオ貼っときますね。この曲をアルカサル庭園の雰囲気のいい中で聴けたのは本当に幸せでした。


アンコールでマルチェーナのではない、ファンダンゴ・デ・ウエルバを歌ったのですが、これがまた力強くかつ繊細で、本当によかったです。
まだ8月15日と9月1日にも公演ありますよ〜。満員必至なので15日のは7日、9月1日のは8月27日前売り発売開始なのでチェックしてくださいね。

2023年7月24日月曜日

アルカサルの夜/ホセ・アントニオ・ロドリゲス

 セビージャの夏はアルカサルの夜。

ムリージョ庭園の方から入るアルカサル庭園でのコンサート。毎年、フラメンコ、ジャズ、クラシック、ワールドミュージックなどバラエティに富んだプログラム。入場料が安いこともあってセビージャ市民にも、観光客にも人気の催し。

庭園の

© Actidea - Rosa García

6月からすでにピアノフラメンコの公演などがありましたが、私の今季初参戦はギターソロ、ホセ・アントニオ・ロドリゲス。1964年コルドバ出身。80年代、各地のコンクールを総なめ、ソロアルバム(まだレコードの時代です)発表、オーケストラと共演、重要なフェスティバルに出演というスタートを切り、ソロ活動と並行して、マリオ・マジャやホセ・アントニオなどの作品の音楽を担当、またスペインの大スター、アレハンドロ・サンスのツアーに参加など、多角的に活躍してきました。ここ数年はアメリカで何度もツアーを行うなどしているようです。

© Actidea - Rosa García


その彼のひさしぶりのセビージャでのソロ公演。いや去年のビエナルでも公演があったのだけどイスラエル・ガルバンの日だったので行けなかったのであります。今回もビエナル同様、パーカッションなどもないギター一本だけ、というので、わーい、と思っていたのでありますが、そのギターはなんとエレアコ。プラグがついてるエレクトリック・アコースティック・ギターということで、ええ? となったのでありますが、始まってみるとエフェクター使うなどもあって、なるほど、ではありました。

息子に捧げたナナ『大きい男の子のナナ』に始まり、ソレア、とビエナルと同じプログラム。

地中海音楽のいろいろを取り込んだという3曲目の『ダンサ・デル・アマネセル』はパコ・デ・ルシア、アル・ディメオラの『地中海の舞踏』を思わせる曲で最後はエフェクターでエレキギターぽい音で締める。なるほど〜。

そして「プログラムにはないけれど、スペイン最高峰の振付家ホセ・アントニオ・ルイスに捧げます」、と弾き始めたのはアンダルシア舞踊団や国立バレエで上演された『レジェンダ』の曲。

彼の曲はこれに限らず、情景が、絵が見えてくるような、映画音楽のような感じがある。いつかどこかで耳にしたようななじみやすいメロディ、聴きやすく心地よい。と思ってググったら、映画音楽も手掛けているのですね。

影響を受けたというギタリスト、エドゥアルド・ロドリゲスに捧げたコロンビアーナ。そういえばフラメンコにとどまらない姿勢や流れるような曲の感じとかはエドゥアルドににているかも?

アルゼンチンタンゴ風の『アディオス・ムチャチョス』という曲もようございました。

最後は『マンハッタン・デ・ラ・フロンテーラ』,+1999年の発表のアルバムのタイトルであるこの曲はジャズぽさとフラメンコぽさをうまくミックスした曲。昔、マリオがグラナダで舞踊学校をやった時、その発表会でモネータたちが踊っていたなあ、とかノスタルジー。

気持ちの良いコンサートでありました。

フラメンコを全然知らない人が聞いてもきっと楽しめる、親しみやすいコンサートでありました。

© Actidea - Rosa García



なお、今年は蚊が多いのか会場で何ヶ所か刺されたので行く人は虫除けスプレーして行ったほうがいいかもです。





2023年7月20日木曜日

カディスのフラメンコ

夏はカディス。昼は海、夜はフラメンコ!というフェスティバル/公演シリーズ。

中田佳代子さんも出演するよ。



◇カディス・エス・フラメンコ

82(水)22

[出]〈c〉レブヒナ・デ・カイ、パコ・レジェス

[場]カディス ラ・パルマ通りのバルコニー

89(水)22

[出]〈c〉セリア・ヒメネス、ピラール・ビジャール

[場]カディス マルケス・デ・カディス通り

811(金)22

[出]〈c〉モンセ・コルテス、マイ・フェルナンデス、〈b〉ミゲル・アンヘル・エレディア、〈g〉ノノ・レジェス、ジョニ・ヒメネス

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

812(土)22時「ギターラ・デスヌーダ」

[出]〈g〉ヘラルド・ヌニェス、ヘスス・ゲレロ、カニート、リカルド・モレノ、サルバドル・グティエレス、アルバロ・マルティネテ

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

813(日)22

[出]〈fl, sax他 〉ディエゴ・ビジェガス、〈g〉ビクトル・フランコ、〈perc〉パハロ、〈b〉ノエリア・ビルチェス

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

814(月)22

[出]カジャオス

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

815(火)22

[出]〈c〉ミゲル・ロセンド、〈g〉アンドレス・マルティネス、〈b〉ヘスス・エルモ、ロラ・ロセンド、特別協力〈c〉カルメン・デ・ラ・ハラ、フェリペ・スカパチニ、〈cb〉アナ・サラサール

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

816(水)22

[出]〈b〉中田佳代子

[場]カディス ラ・メルセ広場

817(木)22

[出]〈ベース〉フアンフェ・ペレス、〈perc〉マヌ・マセアード、ホセ・モンターニャ、〈c〉ラ・レブリ、ゲスト〈c〉マティアス・ロペス

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

818(金)22

[出]c〉マリナ・エレディア、〈g〉ボリータ、〈perc〉パキート・ゴンサレス、〈palmas〉アナベル・リベラ、フィタ・エレディア

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

819(土)22

[出]ソン・デ・アリカンテ

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

817(木)22

[出]〈b〉アルフォンソ、ロサ、パトリシア・ゲレロ、〈c〉サンドラ・カラスコ、エル・ボラ、〈g〉フランシスコ・ビヌエサ

[場]カディス サンタ・カタリナ城

[料]15ユーロ

823(水)22

[出]〈b〉ラケル・ゴンサレス

[場]カディス プンタレス広場

[問]https://www.cadizesflamenco.com


トリアーナの夏祭り

 トリアーナの夏祭りが今年も開催されます。

ベティス通りにカセータが立ち並び、夜中まで大勢の人で賑わいます。

毎日18時半からはクカーニャという、船から出た棒の先につけられた旗をとって賞金をもらう伝統行事が川で開催、夜は無料コンサートなどが開催されます。





ベラ・デ・トリアーナ※フラメンコのみ

722(土)22

[出]〈c〉ダビニア・ハエン

725(水)22

[出]〈c〉アントニオ・レジェス、カンカニージャ・デ・マラガ、レメディオス・レジェス

726(木)22

[出]〈g〉ホセリート・アセド、〈c〉トレメンディータ

[場]セビージャ アルトサノ広場

[問]https://www.sevilla.org/actualidad/noticias/imagenes-docs/2023/programa.pdf

2023年7月19日水曜日

フェルナンド・ベルモンテ逝く



フェルナンド・ベルモンテが亡くなった。
1942年ヘレス生まれというから81歳?
高名な闘牛士、フアン・ベルモンテを伯父にもち、グラン・アントニオの舞踊団で第一舞踊手、マリア・ロサ舞踊団ではマリア・ロサの相手役として活躍。


                                                   
1980年にマドリード出身のパコ・デル・リオとともにアルバリスエラ少年少女舞踊団を設立。翌年のテレビ出演を気かけに知られるようになり、スペイン内外で公演を重ねました。

1987年の夏休みには東京公演を皮切りに、浦和、松戸、佐倉から人吉、枕崎、佐世保、岐阜、和歌山、御坊、一関、四日市、尼崎など、それまでもそれ以後もほとんどスペイン人アーティストによるフラメンコ公演が行われていないところも多く、約30公演を行っています。子供達は民泊もしたそうです。

当時のプログラムを見ると来日メンバーにはホアキン・グリロをはじめ、ミゲル・テジェス、エドゥアルド・クラビホ、歌い手のホセ・メンデス、ギタリスト、パスクアル・デ・ロルカやフアン・ディエゴらの顔も。グリロの奥さんのヌリアやボリータの奥さんのエバもここの踊り手でした。

他に、ドミンゴ・オルテガやアントニオ・グランへーロも確かここの出身。ソラジャも確かそうだったんじゃないかな?
88年にはセビージャでのエリザベス女王の歓迎レセプションで公演したりもしたそう。
1992年のセビージャ万博のヘレス館でも公演していました。

2010年にはヘレスのフェスティバルでグリロがオマージュ公演したり、今年のフェスティバルでもその功績を表彰したり。と、時間はかかっても、故郷でその功績が認められていたことはよかったです。


フェルナンドのご冥福をお祈りしています。