2015年12月31日木曜日

ゆく年くる年

サジャーゴにはじまり、ファラオナ、カルロス・エレディア、マヌエル・モリーナ、パコ・ロメーロ、エル・バリ、ローリ・フローレス、アギラール・デ・ヘレス、アグヘータら、多くのアルティスタに別れを告げた2015年。
いつも訃報ばかり伝えているような気もするけれど、歴史に名を残すフラメンコたちも、生まれたときはそれとはわからないわけで。どうしたって誕生のニュースは伝えられない。
実際に交流のあったアルティスタが亡くなるのは、やはりショックだし、哀しいけれど、長い間生きているということは、知り合う人も多く、その知り合いの死にあうことも多い訳で。諸行無常でございます。

一日一日を一生懸命楽しく笑顔で生きていこう、とまた思う年の瀬。つまりつまった大晦日。
12時の時報にあわせて12粒のぶどうを食べて、スペイン風にくる年の幸運を祈ります。
健康、愛、自由。
世界中のみんなが一日に一回は幸せを感じることができますように。

今年もどうもありがとうございました。
2016年もまたどうぞよろしくお願いします。

2015年12月30日水曜日

芸術功労金章にブランカ・デル・レイとビセンテ・アミーゴ

スペイン文化省がおくる芸術功労金章、メダージャ・デ・オロ・アル・メリト・エン・ラス・ベジャス・アルテスの2015年度の受賞者にフラメンコから、ブランカ・デル・レイとビセンテ・アミーゴが選ばれた。





昨年のマノロ・サンルーカル、グイト、マリア・パヘスらに続く受章はめでたい限り。
なおこれまでのフラメンコ関係の受賞者には、アントニオ・マイレーナやグラン・アントニオ、パコ・デ・ルシア、アントニオ・ガデス、イスラエル・ガルバンらもいる。

2015年12月29日火曜日

スペイン北部のフラメンコ

毎年恒例、スペイン北部でのフラメンコ公演シリーズが来年も1月から始まります。
アルヘンティーナ、ロシオ・マルケスの若手カンタオーラたち、ヘレスのベテラン、ルイス・デ・サンボ、かつては舞踊伴奏もよくしていたグアディアナ、知る人ぞ知るネネ・デ・サンタフェ、パコ・デ・ルシアのグループで活躍したダビ・デ・ハコバと歌中心だが、踊りもイスラエル・ガルバンが登場と充実のプログラム。
オーガナイズしているのはその昔、カサ・パタスのフラメンコをはじめたアントニオ・ベナマルゴ。
寒い北部スペインもフラメンコの熱であつくなる?


◆スペイン北部のフラメンコ
1/14(木)21時
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/25(木)21時
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/21(木)21時「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ログローニョ ブレトン劇場
1/28(木)21時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/11(木)21時
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/10(木)21時
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
4/7(木)21時
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ログローニョ ブレトン劇場サロン・デ・コルムナ
[問]www.teatrobreton.org

1/15(金)20時30分
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/26(金)20時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/23(土)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]バラカルド バラカルド劇場
1/29(金)23時
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/12(金)23時
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/11(金)23時
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス4/8(金)21時
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]バラカルド バラカルド劇場サロンII
[問]http://www.aytoburgos.es

1/16(土)22時30分
[出]〈c〉アルヘンティーナ、〈g〉ボリータ、〈palmas〉ディエゴ・モントージャ、トロンボ
2/20(土)22時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
4/30(土)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ブルゴス プリンシパル劇場
[問]http://www.aytoburgos.es

1/23(土)22時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/6(土)22時30分
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
3/5(土)22時30分
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
3/19(土)22時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ブルゴス カピージャ・デ・ムシカ・デ・ラス・ベルナルダス
[問]http://www.aytoburgos.es

1/30(土)20時30分
[出]〈c〉ルイス・エル・サンボ、〈g〉ミゲル・サラード
2/13(土)20時30分
[出]〈c〉グアディアナ、〈g〉ディエゴ・デル・モラオ
2/27(土)20時30分
[出]〈c〉ロシオ・マルケス、〈g〉ミゲル・アンヘル・コルテス、〈palmas〉ロス・メジス
3/12(土)20時30分
[出]〈c〉ネネ・デ・サンタ・フェ、〈g〉パコ・コルテス
4/9(土)20時30分
[出]〈c〉ダビ・デ・ハコバ、〈g〉カルロス・デ・ハコバ
[場]ビトリア エゴアルデ市民センター
[問]http://www.vitoria-gasteiz.org

6/3(金)20時30分「フラ。コ。メン。」
[出]〈b〉イスラエル・ガルバン、〈c〉ダビ・ラゴス、トマス・デ・ペラーテ、〈g〉カラカフェほか
[場]ビトリア プリンシパル劇場
[問]http://www.vitoria-gasteiz.org

2015年12月25日金曜日

アグヘータ死す

25日午後1時、歌い手マヌエル・アグヘータが癌のため、ヘレスの病院で亡くなったそうです。


 本名マヌエル・デ・ロス・サントス・パストール。
1939年かディス県ロタの生まれというが、1936年ヘレス生まれともいう。
実際問題、書類が残っていないとは本人の弁。


父アグヘータ・エル・ビエホ、 息子アントニオ、娘ドローレスも歌い手で
弟たち、ルイスや故フアンらもセミプロの歌い手。
黒い音といわれる、マヌエル・トーレの流派を受け継ぐといわれ、 シギリージャ、マルティネーテ、ファンダンゴを得意とした。
70年代はじめにマドリードで録音し、77年にはヘレスのフラメンコ学会のプレミオ・ナショナルを受賞。その後も多くの録音を行っている。
上にあげたカルロス・サウラ監督の映画「フラメンコ」のほか、ドミニク・アベル監督が彼を描いたドキュメンタリー「アグヘータ、カンタオール」がある。

もう20年以上前になるだろうか。
ある夏、ヘレスの町のまんなかで、すっくと立っていた彼をみかけた。
真夏なのにもかかわらずウールの背広でびしっときめていた。
近寄り難い迫力。
無頼派で、舞台からギタリストや観客を叱りつけたりする。
野獣などともいわれたが、実は全て計算ずくだったのではないか、という気もする。

もうずいぶん前のインタビューで「カンタオールは二人しか残っていない、チョコラーテと俺だ」といっていた彼。彼の持論からするとフラメンコは今日終わったことになる。
何度も劇場やフェスティバルで聴いたけど、私はその一番すごいものをみることはできなかった。残念。
ただ唯一無比の歌い手だったことはたしかだ。彼のような歌い手は出てこないだろう。

合掌。

空の上からか、か、かと笑っているような気がする。












2015年12月24日木曜日

フラメンコ・ビエネ・デル・スール2016

 アンダルシア州フラメンコ機関主催のフラメンコ公演シリーズ、フラメンコ・ビエネ・デル・スールの来年のプログラムは以下の通り。どの公演も、セビージャ、グラナダ、マラガの、アンダルシア州立の劇場で行われ、以前のようなコルドバやハエンでの公演はない。
セビージャやグラナダでの公演は通年通りだが、 マラガの公演のみこどもむけのものばかり集めたのはなにか意味があるのかな。



◆フラメンコ・ビエネ・デル・スール
2/15(月)「ラ・テンタシオン・デ・ポー」
[出]〈b〉ルベン・オルモ
2/22(月)
[出]〈g〉アントニオ・レイ、ゲスト〈b〉ヘマ・モネオ
3/7(月)「ガジャルディア」
[出]〈b〉アントニオ・エル・ピパ
3/14(月)「パシオン」
[出]〈c〉イネス・バカン、ドローレス・アグヘータ、マリア・ペーニャ、〈g〉アントニオ・モジャ、ゲスト〈b〉カルメン・レデスマ  
4/4(月)「ソロス」
[出]〈c〉ダビ・カルピオ、〈g〉マヌエル・バレンシア、〈ウッドベース〉パブロ・マルティン、ゲスト〈b〉マヌエル・リニャン
4/11(月)「デ・ラ・ミスマ・サングレ」
[出]〈c〉ホセ・デ・ラ・トマサ、ガブエリエル・デ・トマサ
4/18(月)「バロン・イ・ラ・ムシカ」
[出]〈b〉ハビエル・バロン
4/25(月)「エル・ソニード・デ・ミ・リベルタ」
[出]〈g〉ダニ・デ・モロン、ゲスト〈b〉パトリシア・ゲレーロ
5/9(月)「デ・ロ・ホンド・イ・ベルダデーロ」
[出]〈c〉エスペランサ・フェルナンデス、ゲスト〈b〉アナ・モラーレス
[場]グラナダ アランブラ劇場

2/23(火)「マラガ・ラ・カンタオーラ」
[出]〈c〉ラ・カニェータ、カンカニージャ・デ・マルベージャ
3/8(火)「リベルティノ」
[出]〈b〉マルコ・バルガス、クロエ・ブルーレ
3/15(火)「ミ・ギターラ」
[出]〈g〉ニーニョ・デ・プーラ、ゲスト〈c〉マリア・ホセ・ペレス
4/5(火)「ミ・エスケマ・デル・バイレ・ホンド」
[出]〈b〉ペパ・モンテス、〈g〉リカルド・ミーニョ
4/19(火)「カイヘレ」
[出]〈c〉フアン・ビジャール、マカニータ、エセキエル・ベニテス、マイ・フェルナンデス
4/26(火)「ソニオス・ネグロス」
[出]〈b〉マリア・デル・マル・モレーノ
5/10(火)「トウチェ」
[出]〈b〉パトリシア・ゲレーロ
5/17(火)「コンセンティード」
[出]〈c〉マリア・トレド
5/24(火)「カニャドゥ」
[出]〈c〉フアナ・ラ・トバラ、〈g〉ペドロ・シエラ、ゲスト〈b〉ルイサ・パリシオ
[場]セビージャ セントラル劇場

4/1(金)「ブレーメンの音楽隊」
[出]ブオー・イ・マラビージャス
4/8(金)「エル・ドゥエンデ・デ・ロス・センティードス」
[出]〈b〉ホセ・ガラン舞踊団
4/15(金)「ラ・ブエルタ・アル・ムンド・ア・コンパス」
[出]〈b〉アナベル・ベローソ舞踊団
4/22(金)「フラメンコランド」
[出]〈c〉ラウラ・ビタル
4/29(金)「ガラIAJ」
[場]マラガ カノバ劇場
[問]http://www.juntadeandalucia.es/cultura/iaf

2015年12月18日金曜日

ファルキート

スペインに帰国した翌日、ファルキートの公演へ。
セビージャはマエストランサ劇場で2日間。満員の観客を堪能させてくれた。
いやあ、これは文句のいいようがないだろう。
ファルキート、ファルー、カルペータ、バルージョ、アフリカ、ポリート。
ファルーコ一家がそろいぶみ。
祖父ファルーコが築いたスタイルを継承しながらもそれぞれに個性的。

客席に入るとビデオでの楽屋風景が上映されている。
ドキュメンタリータッチで中継のようにみせるのだが、もちろん中継ではななく構成されたもの。でも試みとしては面白い。
ファルキートとファルーによるシギリージャ。
二人で同じ振りを踊るとそれぞれの個性がより際立つ。
ファルーのブラソの男性的な美しさ。ファルキートのバイラオールならでは歩き方。
伝統をきちんと身に付けている。
なおビデオは曲と曲の間をつなぐように昔の、幼い頃のファルキートやファルーの姿をも映し出し、生でそれをみていた身にはサウダージ、うるうるするほどなつかしい。
ブレリア。ブレリア。ブレリア。
もう立派な青年となったカルペータのアレグリアス。
ファルキートのブレリア。これがすごかった。ぞわっとくる感じ。なんだろう。
このファミリーはそれぞれにいいんあけどこの人はやはり別格。
バルージョのタラントは短い上着にコルドベスという古風な衣装で。
ファルーと従姉妹のアフリカによるグアヒーラ。母ピラールがやっていたあのグアヒーラ。
ファルーの男伊達。最後は ホタ・マドリレーニャというのもマドリ生まれの祖父ゆえ?
そしてファルキートのソレア。


祖父ファルーコのエスクエラ、流派を受け継ぎ、発展させていく世代の素晴らしさ。
ファルキートの踊り手としての素晴らしさ。ファルーのファルーコ一家ならではの持ち味。
同じ流派を受け継ぎながら、それぞれの個性が花開く。


フィナーレでちょっと踊ってみせたトロンボのすごさ。
ファルーコに学んだ彼の実力。
ファルーコのスタイルは、孫に曾孫にと受け継がれていく。
アンコールでちょっと踊ったファルキートの息子のかわいさ。
フラメンコは死なない。


フィナーレのビデオはこちら

2015年12月14日月曜日

ヘレスのフェスティバル非公認クルシージョ2/セントロ・バイレ・ヘレス

ヘレスのフェスティバル開催時の舞踊クルシージョもうひとつ。
セビージャのベテラン、カルメリージャやヘレスを代表する舞踊家ホアキン・グリロら興味深いラインナップ。


◆セントロ・バイレ・ヘレス
2/20(土)~21(日)
[教]〈b〉カルメリージャ・モントージャ
[内容]15時~16時30分中上級「技術と振付」80ユーロ、16時45分~17時45分「ブレリアス」50ユーロ
[教]〈b〉フェルナンド・ガラン
[内容]18時~19時「バストンの技術」40ユーロ
2/22(月)~26(金)
[教]〈b〉マヌエラ・リオス
[内容]10時45分~12時15分中級「アレグリアス」150ユーロ、12時30分~14時中上級「マントンのカーニャ」150ユーロ
[教]〈b〉ロシオ・マリン
[内容]9時30分~10時30分中級「ヘレスのブレリア」80ユーロ、10時30分~11時30分初級「ヘレスのブレリア」80ユーロ
[教]〈b〉クリスティーナ・オテロ
[内容]12時~13時30分初級「ティエントス、タンゴス」150ユーロ
2/27(土)、28(日)
[教]〈b〉ホアキン・グリロ
[内容]15時~16時30分中上級「技術と振付」80ユーロ、16時45分~17時45分「ヘレスのブレリア」50ユーロ
2/29(月)~3/4(金)
[教]〈b〉ピラール・オガージャ
[内容]10時~11時30分中級「ソレア・ポル・ブレリア」150ユーロ、11時45分~12時45分中級「ヘレスのブレリア」80ユーロ、13時~14時30分中上級「シギリージャ」150ユーロ
[教]〈b〉フェルナンド・ガラン
[内容]10時30分~12時初級「技術と振付」150ユーロ
[教]〈b〉クリスティーナ・オテロ
[内容]12時30分~13時30分初級「ヘレスのブレリアス」80ユーロ
[場]カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ セントロ・バイレ・ヘレス
[問]www.academiadebailejerez.com