2009年11月22日日曜日

コンパス・デル・カンテ賞授賞式

エバ・ジェルバブエナにコンンパス・デル・カンテ賞が授賞されるというニュース
すでにお伝えしましたが、
授賞式、来年ではなく今年でありました。すんません。

招ばれてでかけていったのは五つ星ホテル アルフォンソXIII。
映画「アラビアのロレンス」煮も登場したムデハル調の美しい建物。
そのパティオでアペリティフがふるまわれます。
ビール会社主催なだけに大量のビールそしてワインやシェリー酒など。
今年審査員をつとめたミラグロス・メンヒバルや
ディアリオ・デ・セビージャ紙のフアン・ベルヒージョ。
前回の審査員だったドミンゴ・ゴンサレス ビエナル監督
エバのカンパニーで長らく活躍したセグンド・ファルコンとファリ夫妻
カルメン・アマジャの舞踊団で初舞台をふんだルイサ・トリアーナ、
ABC紙の舞踊評論家マルタ・カラスコ、カナルスール局のマヌエル・クラオとパコ・サンチェス。。。
エバを長年支え得て来た旦那様、パコ・ハラーナや愛娘ら家族、マネージャーの姿も。
うずらのサラダとたらのキノコソースという食事のあと授賞式。


フラメンコの功労者におくられるこの賞、これまでの受賞者はすべて50歳以上のベテラン・アーティストたち。エバのような第一線で活躍する中堅アーティストの授賞ははじめてです。
エバは思いあまって涙ぐみ。。。

これまでにアンダルシア州メダルや、舞踊国家賞、マックス賞など多数の賞を受賞している彼女ですが、この賞にはまた特別な思いがあったのでしょう。

でも、続いてはじまったフィエスタではヘレスのコンパスにのって見事なブレリアを披露してくれました。

ENHORABUENA, EVA!


2009年11月20日金曜日

マラガ、ピカソ美術館でフラメンコ

フラメンコはアートである。
フラメンコが誕生し、形作られていった時代はまた前衛芸術のそれと重なりあい、
ピカソやダリがフラメンコを愛し、またそれに関わっていた。

ピカソはディアギレフがプロデュースしたバレエ・リュスの「三角帽子」や「クアドロ・フラメンコ」の舞台美術や衣装をてがけ、ダリも「三角帽子」や「カフェ・デ・チニータス」の美術をてがけているのだ。

昨年、マドリードのソフィア王妃美術館,パリで開催された「ノーチェ・エスパニョーラ」は、現代美術家であり、イスラエル・ガルバンのブレーンでもあるペドロ・G・ロメーロが
企画した、フラメンコに関する美術展であり、そこではフラメンコと前衛芸術の関わりがあきらかだった。

この流れを受けて、マラガのピカソ美術館でもフラメンコの11月27日から来年4月23日までフラメンコの公演が行われる。

11月27日は,セビージャのクリスティーナ・ヘーレン財団フラメンコ芸術学校校長のフェルナンド岩崎の講演とカリスト・サンチェスのカンテ(伴奏マノロ・フランコ)。
12月18日は、詩人でセビージャ大学教授エンリケ・バルタナースの講演とリディア・モンテーロのカンテ。
2月12日はABC紙の舞踊批評家、マルタ・カラスコの講演とルイサ・パリシオのバイレ。
3月12日は前ソフィア王妃美術館館長のフアン・マヌエル・ボネの講演にエドゥアルド・レボジャルのギター。
4月23日はイスラエル・ガルバンのバイレで幕を閉じる。

2009年11月19日木曜日

ロサリオ・ロペス

今度の月曜日、23日に日本で、ハエン出身の歌い手ロサリオ・ロペスへのオマージュが開催されるとのことですが、スペインでも彼女のオマージュとしてCDが発表されます。
ハエンのペーニャ協会が出版するもので、「ア・ラ・ベルデ・オリーバ」と題されたこのアルバム、彼女の、1982年から2002年までの録音からピックアップされたもので、マラゲーニャス、アレグリアス、ロンデーニャス、ソレア、ファンダンゴス、シギリージャス、ブレリアス、タンゴス、ビジャンシーコ,サエタなどを収めているとのこと。

1500枚リリースされるとのことなので入手できるかな。
その昔、彼女のビジャンシーコ集でのナナにいたく感動したので、ぜひ早く聴いてみたいという気持ちでいっぱいです。

カハソル175周年記念フラメンココンサート

カハソルはセビージャに本拠をおく銀行。
貯蓄銀行と訳されますが、日本の信用金庫のような存在。
もともとセビージャにあったカハ・サン・フェルナンドと、ヘレスのカハ・ヘレスが合併、その後ウエルバとセビージャのエル・モンテが合併し、カハソルという名前になりました。
この10年間、セビージャでフエベス・フラメンコス(木曜日のフラメンコ)という公演シリーズを続けていますが、そのほかにも各地のペーニャ、大学などを舞台に「コノセール・フラメンコ(フラメンコを知る)」という公演シリーズも続け、また毎年冬にはクリスマス・ソング、ビジャンシーコなどのアルバムをリリースしています。
フラメンコに理解があり、フラメンコをサポートしている銀行!というわけです。

その銀行が、その歩み始めから175周年ということを記念するフラメンコ公演が来週の木曜日、11月26日、セビージャのカハソル文化センターで開催されます。
題して「アシ・カンタ・ヌエストラ・ティエラ・エル・フラメンコ」(私たちの故郷ではフラメンコをこう歌う)
出演はバイレのイスラエル・ガルバン、カンテにアルカンヘルとパンセキート。
セビージャ、ウエルバとカディスのフラメンコを代表しての出演です。
どんな舞台になるのか、今から楽しみです。

写真は右からアントニオ・カセレス(銀行の財団理事)、パンセキート、イスラエル、マヌエル・エレーラ(元ビエナル監督。カハソルのフラメンコのプログラム責任者)

2009年11月18日水曜日

セビージャ サルバドール・タボラ劇場でのフラメンコ公演

セビージャの町の東にあるセロ・デ・アギラ地区。
元スペイン国立バレエ団でサラ・バラス舞踊団で活躍するルイス・オルテガや
先日のマヌエラ・カラスコ舞踊団来日公演でファンを増やしたラファエル・カンパージョらを輩出した、フラメンコな地区。そのすぐ隣にある倉庫街、ポリゴノ・イタサにあるのがサルバドール・タボラ劇場。アンダルシア演劇界の蜷川的存在、サルバドール・タボラが率いる劇団ラ・クアドラの本拠地である。
三方を高くなった客席が囲む、スタジオのような小劇場で、臨場感は抜群。

サルバドール・タボラといえばかつて日本公演を行った「カルメン」をはじめ、「ドン・フアン」「椿姫」などフラメンコをフューチャーした作品を思い出す人もあることだろう。
その彼の新作が「アンダルシア。伝説と歴史の間に」で、毎週木曜金曜とこの劇場で上演中。
で、土曜は「シクロ・フラメンコ・プリミティーボ」でフラメンコが楽しめる。
先週末にはマヌエル・モリーナが娘アルバ・モリーナと共演したそうだ。

これからの公演予定は

11月21日 〈b〉ラ・チョニ
11月28日 〈b〉フアン・デ・ロス・レジェス
12月5日 〈b〉アデラ・カンパージョ
12月12日 〈b〉ラファエル・アマルゴ
12月19日 〈b〉ホセ・ガルバン

と、舞踊公演が続く。
入場料は18ユーロ。ウエブからの購入も可能だけど、セビージャのカテドラルの前にあるCD/本/オーディオのショップ、FNACや劇場窓口でも購入可能。

セントラル劇場のフラメンコ・ビエネ・デル・スールも、カハソル文化センターのフエベス・フラメンコスも来年にならないと始まらないようだけど、やっぱりセビージャ。
1週間のうちにフラメンコ公演がまったくない、という事態にはならないのである。

第35回エストレマドゥーラ・フラメンコ祭

昨年、瀧本正信さん、俵英三さん。影山奈緒子さんが出演した、エストレマドゥーラ地方はカセレスで開催されている、フラメンコ祭。
今年は生誕百周年を迎えたアントニオ・マイレーナにちなんで展覧会なども開催されたそうです。そしてその最後を飾るガラ公演が21日、サン・フランシスコ音楽堂で開催されます。

出演は、ラ・ウニオンのコンクールでシギリージャの賞を受賞した若手カンタオーラ、エステル・メリノ(伴奏フアン・マヌエル・モレーノ)と、パケーラ・デ・ヘレスの甥で、すでにCDデビューも果たしているヘスース・メンデス(伴奏マヌエル・バレンシア)、そしてグラナダ郊外サンタ・フェ出身のネネ・デ・サンタ・フェ。
またアントニオ・マイレーナ.その人の録音をペドロ・シエラ伴奏でも会場にながすとか。現代のテクノロジーあってのものですね。

2009年11月16日月曜日

小松原庸子舞踊団40周年記念マドリード公演

日本から来た生え抜きの舞踊団のメンバーとスペインのアルティスタたちがいっしょにつくりあげた「カルメン」はスペインの観客のあたたかい拍手に包まれて、昨夜、無事千秋楽を迎えました。

日本のフラメンコ舞踊団がマドリードで公演、というニュースはいくつかのスペインのメディアにも取り上げられたのでちょっとご紹介。

新聞エル・パイスでは舞踊評論家ロヘル・サラスによるインタビューが掲載。

テレビ局アンテナ3  のニュースでもインタビューにこたえています。

そのほかにもスペイン国営放送の老舗フラメンコ番組「ヌエストロ・フラメンコ」
美術倶楽部ラジオでの「シルクロ・フラメンコ」でもインタビューされました。

ウエブ、デフラメンコ。コムでは写真ギャラリーで取り上げられていますし
YouTubeでもいくつが映像がアップされています。


で、どこでも訊かれるのが「日本人はなぜフラメンコが好きなのだ?」という疑問。

小松原さんは、
「日本は感情を隠す文化でしたが、フラメンコは正反対。それをみて私も同じ、と思って憧れるのではないでしょうか」
とお話されてましたが、
「スペインも日本も同じ。私はアーティストの家に育ったのですが、アーティストの気質は日本もスペインも変わりませんよ」
とのこと。

ちなみに今回は舞踊団の井上圭子さん、谷淑江さん、田村陽子さんがトリプルキャストカルメンを踊り
相手役のホセはマルコ・バルガス、カルメン夫をスペイン国立バレエ団のホセ・マヌエル・ブソンが踊りました。