2024年9月20日金曜日

ラファエル・デ・ウトレーラ『フイ・ピエラ』

1992年セビリア万博会場にある、アウディトリオ・日産・カルトゥハという、今年からビエナル会場の一つになった劇場というかホールで、ラファエル・デ・ウトレーラ。旧カナダ館。前回の会場だったカルトゥハセンターの向かい側にあります。

すり鉢状になったホールで、前回来たのはマティルデ・コラルの映画の時で、この劇場のことずっと忘れてました。客席の座面が高く、深く座ると足がつかない。

ラファエル、今回はウトレーラをテーマに、ウトレーラ出身の歌い手たちの得意曲などを歌い綴っていった。

セルネータのソレアの有名なレトラ、「フイ・ピエドラ、ペルディ・セントロ」をトナーで歌って始まり、

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

ピニーニとクーロ・デ・ウトレーラのカンティーニャ、ガスパールとエンリケ・モントージャのティエント、ニーニョ・デ・ウトレーラのビダリータ、ペラーテのシギリージャ、バンビーノのルンバといった具合。

ギタリストは曲によって変わる。ダニ・デ・モロンの個性的な演奏が良かった。



Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

でも、歌っている間、スクリーンに映し出される、絵を描いていくところは必要だったのかどうか。気が散るし。

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

また後半に登場したラファエルの奥様、カルメン・ロサーノの踊りが長々と繰り広げられるのにもちょっと閉口。カンテリサイタルのゲストなのに、延々サパテアードとか、ありえないと思うんだけどね。

カンテのリサイタルを作品にすることによって、歌詞とか縛りが多くなり過ぎて、フラメンコ本来の持つ自由さや突発性みたいなものがなくなると魅力も半減してしまうのかも。難しい。


23時からは、ここも今年新たに会場に加わった、ムエジェ・カマロネロでエストレマドゥーラのアーティストたちによる『ベンゴ・デ・ミ・エストゥレマドゥーラ』

黄金の塔を望む会場で実力派ギタリスト、ミゲル・バルガスが率いるメンバーはグアディアナ、フアンフラ・カラスコ、アレハンドロ・ベガら。
フィン・デ・フィエスタではカイータやルビオ・デ・プルーナも登場したそうな。
でそのまま某所でフィエスタになったのはいうまでもありませぬ。マルセジェもいたし、みんな歌って踊ってすごかったよ。


Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León

Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León



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