2020年8月30日日曜日

グアルベルト『ドゥエンデ・エレクトリコ』

8月のビエナル前哨戦も最終日。登場したのはグアルベルト。

アンダルシア・ロックの父でもいうべき存在の75歳。

1967年にスマッシュを結成。スマッシュはサイケデリックロックのバンドとして始まったのですが、そこにマヌエル・モリーナが加わり、フラメンコのリズムを取り入れた『ガロティン』などがヒットしました。ヒッピーの時代のことです。解散後はアメリカに渡り音楽の勉強をし、帰国の数年後の1979年にはアグヘータをシタールで伴奏したアルバムを発表しました。

これまでにもビエナルは度々出演しているのですが、それはシタールを演奏しての出演。でも今回は久しぶりにエレキギターを手にとっての出演。タイトルは電気仕掛けのドゥエンデ、とでも訳しましょうか。本人曰く「僕がドゥえんでなんじゃない。でもドゥエンデで演奏する人がいる。アントニート・スマッシュ、マノリート・イマン。ジミ・ヘンドリックスもそう」

ドゥエンデにジャンルの垣根はない。ドゥエンデはフラメンコだけのものじゃない。

後ろにドラムス、上手にベース、下手にシンセサイザーの若手を従えて、レスポール?タイプのエレキギターを手に演奏し始める。ゆっくりとしたブレリアのリズムに乗せて気持ちよさそうに演奏。

2曲目はティエント/タンゴの歌のメロディをギターで演奏。3曲目はインドの音階で、と言っていたけど、インドというか中国風にも聞こえる。その昔のスマッシュ的な音楽。4曲目はシタールを演奏し、ドラムの人がジェンベで伴奏、と言った具合。

これまでで一番長いコンサートでした。


開演前の会場。満員です。

流石のキャリアで、かっことした自分の世界を貫いての75歳。すごいなあ。昨日のグループが75歳で同じ音楽やってるとは思えないよなあ、とか思ったことでした。

さあ、来週からはいよいよ9月のビエナル、開幕です。いい公演がいっぱいあるといいなあ。

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