土曜日12時からセントラル劇場での公演。前日夜もあったのだけどペーニャに行ったので土曜日の公演に。スペインで12時というと14時すぎに食べるお昼ご飯の前なので気分は午前中。日本のマチネよりも早い感じです。この日はサッカー国王杯決勝がセビージャ、それもセントラル劇場がある旧万博会場、カルトゥハの中にあるスタジアムということで、なるべく公共交通機関を使ってください、という注意もあり。サッカーファンがファンがうようよいる中を縫うようにして劇場へ。
昨年、グラナダのビエナルで初演されたパトリシア・ゲレーロ監督のアンダルシア舞踊団四作目『フラメンコ・パトリモニオ』では、舞踊団の若手たちがパトリシアの振り付けだけでなく、自身の、もしくは舞踊団の仲間たちや同世代の踊り手たちの、振り付けをも踊っているというのが注目すべきところかも。
幕開きはフラメンコ・ピアノの先駆者、アルトゥーロ・パボンのオーケストラ曲『ノチェ・デ・トリアーナ』を現在は退団したルシア・ラ・ブロンセの振り付けで。マントン技も見事。続くポロは全員で。振り付けは元団員のアルゼンチン出身のハシエル・ナイン監督のもと全員で。マリア・カラスコのバタ・デ・コーラでのソロとここまでは実はぼんやりとしか覚えていない。でもつ続く男3人によるベルディアーレス系の曲での場面が良かった。カスタネットを使って踊るし、回転、跳躍などボレーラや民族舞踊を思わせる振りもあるのだが、キレが良く、かっこいい。振付は舞踊団員のアンヘル・ファリーニャと元団員のブランカ・ロレンテによるものでした。
アラセリ・ムニョス、クラウディア・ラ・デブラ、ソフィア・スアレスの3人によるロマンセ・コリードがあって、パトリシアの右腕的存在エドゥアルド・レアルのビダリータに始まるバタ・デ・コーラのパトリシアとのアレグリアス。当然、若手とは段違いの実力なのだけど、もっとパレハらしい感じがあっても良かったかも、とか思ったり。続く場面『サクロモンテ』は女性舞踊団員全員でのアルボレア、カチューチャやモスカなどグラナダゆかりの曲集。これも良かった。昔ながらの振りやポーズも入れつつ、今風にアレンジ。
そしてマリオ・マジャへのオマージュ『マエストロ』は有名な椅子での踊りをモチーフにしつつ、マリオのパソも出てくるけれどそっくりそのままではなく、マリオの振りに着想を得たパトリシアによる振付。彼女と男性舞踊手が踊る。ところどころにマリオらしい動きや形が出てくるのだけど、マリオの動きにちゃんとオリジナルのセンティードついているのは男性たちの中でもベテランのアンヘルだったりするのは、やっぱ、観ている量が違うのだろうなあ、と思ったことでした。終演後に観に生きていたアンドレス・マリンと話しているときに彼が「 no bailar memoria, bailar de memoria」つまり先人の踊りをそのまま踊るのではなくその踊りの覚えているところを使って踊るべきだ、的なことを言っていたのでありますが、この場面はその通りの振付でしたね。
エンリケ・モレンテへのオマージュはパーカッションのダビ・チュペテがドラムスを叩き、『オメガ』のイメージで始まり、群舞で。振付は団員アルバロ・アギレラ。マリオとエンリケ、グラナダを代表する二人へのオマージュといい、サクロモンテ伝統の踊りといいグラナダ出身のパトリのグラナダ愛ですね。満足。前半の舞踊団員の場面はちょっと重いけど、こうやって経験を積んでいい舞踊家に育っていくのだろうな、と。
ビデオにあるフリンジ衣装の場面はなかったなあ。
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