2025年6月15日日曜日

大城まどか&鬼頭幸穂en Puerta Sol



  セビージャ旧市街のサンタ・フスタ駅寄り、ロス・ヒターノス教会のそばにあるバル、プエルタ・ソルは、30年位前から不定期のフラメンコライブを行なっている店。店主ホセによると、もともと貸スタジオをやっていてその縁でライブも始まったそうで若き日のパトリシア・ゲレロなども踊ったことがあるとか。私も2010年というから15年前に屋良有子、里有光子、高木亮太の3人よるライブを見に行ったことがありました。


普通に50人くらいは入って、立ち見もぎゅうぎゅうに詰め込めば100人くらいもいくかなっていう感じのところ、であります。

今回は大城まどかと鬼頭幸穂の二人による公演。まずは二人が1枚のマントンを使い、またカスタネットを鳴らしつつ踊るグアヒーラ。



カスタネットを使ってのフラメンコは、セビジャーナス、シギリージャ以外ではあまり見ることがないけれど、二人が元スペイン国立のウルスラ&タマラ、ロペス姉妹のスタジオに通っていたということもあるのかな。

カンテソロを挟んで、大城のタラント。

全体的にはショートカットで長身ということもあってか、宝塚の男役さんみたいなかっこよさ、キリッとした仕上がりだけどブラソが優美で綺麗。タラントという曲の持つ抑制された感じもちゃんと表現されてました。



休憩を挟んで鬼頭はマントンを使ってのアレグリアス。にこやかに華やかに。曲のイメージ通りの表情も良き。


舞台に上がる前、イントロ聴いている時からこんないい表情。こうやって曲の中に入っていくの大切ですね。昔、ガルロチにヘスス・カルモナが出た時、舞台へ上がるその足取りからしてすでにアレグリアスだったの思い出しました。




ギターソロを挟んで着物風ジャケットを羽織った2人のカスタネットでの曲。日本を意識して、ということなのかな? ちょっと創作舞踊ぽい。でも曲はビセンテ・アミーゴ?って感じ(確認したらラファエル・リケーニだそうです)で、なぜここで和風?とかちょっと違和感。日本人だもんね、とスペイン人観客は自然に受け止めたのかな。

全体の流れとしては盛り上げたいところだと思うんだけど。うーん。


いや最後はフィン・デ・フィエスタで盛り上げたので、これはちょっとしたエピソードってことなのかも。



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