3月14日、セビージャのパテ劇場で開催された、フラメンコの生きる歴史と題された公演を観に行ってきました。これはセビージャ県の主催によるもので今年で3回目。第一回はロメリートやチョサ、昨年はホセ・デ・ラ・トマサやイネス・バカン、エンリケ・エル・エストレメーニョ、カルメン・レデスマらが出演。すなわちベテランアーティストへのオマージュ的意味合いの公演です。今年は歌い手マルケス・エル・サパテーロに捧げるということで、企画されていましたが、1週間前にエル・サパテーロは亡くなり、彼の代理で彼の故郷ビジャヌエバ・デ・アリスカルの市長やペーニャ会長が出席、彼への盾を披露しました。
公演は、トロンボの司会で、『ディメ』や『トド・エス・デ・コロール』など往年のローレ・イ・マヌエルでのヒット曲を歌うローレ・モントージャに始まり、レブリーハの歌い手クーロ・マレーナの妹、イサベル・マレーナはアントニオ・モジャの伴奏でシギリージャとブレリア。そしてエル・ボケロン。舞踊伴唱を得意とし、何度も来日したベテラン・カンタオール。エウヘニオ・イグレシアスの伴奏でソレアとファンダンゴ。エウヘニオのいかにもプロという伴奏が、ボケロンの昔ながらの、ちゃんとしたフラメンコを支える。最後はアントニオ・カナーレス。エウヘニオの伴奏、歌にガジとボケロン、カホンにホセ・カラスコという布陣で、シギリージャ。今年で引退と発表していますが、63歳、確かにかつてのようには身体は動かない。でも強いサパテアードは健在だし、いいところにアクセントを入れてくる感じとか、やっぱカナーレスだなあ、と。晩年のフェルナンダが、声出てなかったんだけど、それまでにたくさん聴いていたから想像で補って、彼女のインテンシオンを受け取って感動したのを思い出しました。いや、カナーレスはきっと舞台に出なくても演出や教授活動などで活躍していくのだろうけど。ボケロンとカナーレスの共演になんか胸が熱くなる。
最後は最近では珍しく、出演者一同による(ローレは帰っちゃったみたいだったけど)フィン・デ・フィエスタまであって、トロンボが渾身の一撃というか、すごいパタイータ見せてくれて、嬉しかったのだけど、反面、多分、カナーレスとは10歳くらいの違いだと思うのだけど、なんか大きな違いを感じて、ちょっと悲しくもなったり。
あ、ボケロンの紹介の時に、トロンボが、僕が子供の時に小松原舞踊団の招きで日本に行って、その時面倒を見てくれたのが彼だった、と紹介してたの。いろんなフラメンコ・アーティストの人生に日本が登場するのはなんかうれしい。私もボケロンと仲良くなったのは90年の日本公演の時だったなあ。
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