2017年1月21日土曜日

ニーム・フラメンコ祭マヌエル・リニャン「レベルシブレ」

昨年のヘレスのフェスティバルで初演したマヌエル・リニャン「レベルシブレ」
オランダのビエナルに引き続き、ニームにも登場。この後、ロンドンのフラメンコ・フェスティバルにも行くというから、昨年のヘレスで初演された作品一のヒットといえるかもしれない。
Festival Flamecno de Nimes Jean Louis Duzert


黒いバタ・デ・コーラに黒いマントンのリニャンが踊るブレリアに始ま流。ロマンセ、パンデレータすなわちタンバリンのリズムで、紐を使ってのホセ・マルドナードとのデュオも絶品! 

Festival Flamecno de Nimes Jean Louis Duzert
最初無伴奏で歌われるティエントもいいし、続くタンゴは現代的な超絶テクニックの中にグラナダの婆様たちのイメージが挟まれているのが面白い。
紐でリンクを作って、バタのピニョーナとリニャンが踊るアレグリアスはトロンボのレフェリーでの戦いのように。

Festival Flamecno de Nimes Jean Louis Duzert
勝利したと思ったらトロンボのパソを挟んでの2回戦ではピニョーナが男装、リニャンがバタで同じ振り。
Festival Flamecno de Nimes Jean Louis Duzert


女性がパンタロンで踊るなら男性がスカートはいたっていいじゃない?
男らしさ、女らしさ。それはそれぞれ魅力的な要素でもあるけれど、それに縛られ過ぎるのはどうなのかな、という問題提起か。

最後、再び、バタでのリニャンのソレアは、コロカシオンは男性的だけど、バタ。
その形が気持ちいい。
最後バタで舞台にまかれた赤い花を拾っていきスカートをあげるとこぼれるように花があふれる、という演出も面白い。

最後は観客が総立ちで拍手。よかったね。



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