2026年2月14日土曜日

ビセンテ・アミーゴ


©︎ Teatro dela Maestranza Guillermo Mendo


ソロに始まり、アンコールの『レクイエム』に至るまで1時間半。曲は新曲でも彼の文法というかスタイルは変わらない。最初のソロからアンコールの『レクイエム』まで淡々と、でも深みをもって進んでいくというのかな。リサイタル、ってこうだよね、

最初のタランタからソレアにいって最後の締めは昔ながらなのだけど、途中は昔のとは全然違うメロディなんだけど、でもビセンテにはビセンテの文法があって、その通りに行くから、一見すると、というかちょっとすると同じじゃん?って思っちゃうかもなんだけど、ところがどっこい、なんですね。これが、自分のスタイルを持つ、ってことですね、はい。

歌い手や踊り手はおらず、第2ギター(アニル・フェルナンデス)パーカッション(パキート・ゴンサレス)、エレキベース(エウン・ベルナル)のほかはパルマスとコーラスのマカリネスにバイオリン(エレス・ベジド)、チェロ(アントニオ・フェルナンデス)、フルート(フランシスコ・ハビエル・マルケス)というグループ。

©︎ Teatro dela Maestranza Guillermo Mendo

フルートもふつうの、オーケストラで使うようなものではなく、おそらくケルト音楽で使うものなどをいくつか取り替えて演奏。時に音が聞こえづらかったりもしたけど。チェロとバイオリン、フルートが入ると映画音楽的な感じも。ビセンテは昔から優れたメロディメーカーで、ホセ・メルセやレメディオス・アマジャの再ブレイクに一役買ったのも、その才能があってのことだと思う。

見事な演奏で、すごいなあ、いいなあ、と思うのは確かなのだけど、タンゴ、ルンバなどの2拍子系の曲が続いたり、ブレリア系が続いたり、と、曲順はもう少し工夫があっても良かったような気もしないではない。最初のソロこそめちゃフラメンコだったものの、タンゴ、ルンバ、ブレリア、ボレロ(と呼んでいるメロディアスな曲)が続くと、いや、他のフラメンコ曲種ももっと聴きたい、って気分にもなる。私のわがままですが。

なんかみんな同じように聞こえてきちゃうんですよ、おお、っと思うことは何度もあるんだけど、最近のアルバムは昔のもののように聞き込んでいないせいもあるのかなあ。

アンコールのレクイエムにはグッとくるものがありました。これ聞くだびにやられるなあ。パコ・デ・ルシアへの彼の思いも関係性もちょっと知ってるってこともあるのかもだけど、それだけでなく、メロディがね、やっぱグッとくるんですよ。

終わりよければすべてよし、ってことで。




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