2017年8月11日金曜日

ラウニオン2017準決勝二日目

トップバッターは今日も楽器部門。フルートのセルヒオ・デ・ロペ。去年の準優勝者だけに、グループの、ダビ・カロのギター、マティの歌も含め安定の出来。しっかりフラメンコ。昨日の二人とはレベルが違う。




カンテのマヌエル・クエバはサリーダで音程が外れ、その後もコンパス安定せず。ソレア・デ・トリアーナ、カルタヘネーラ、ミネーラ,シギリージャ。声はでかいが、皆同じに聞こえてしまう。また昨日のモンセほどではないものの伸ばす伸ばす。苦手。
伴奏ギタリスト、チノというそうだが、なんとなくお相撲さんてき風貌。



ソラジャ・クラビホ。以前も準決勝に進みながら決勝には行けなかったベテランの参戦。あれはアルフォンソがとった年だから2010年? あの時とは全く違う、風格のある大人のタラント。ゆったり優雅に哀しみもたたえて。





カディスのパブロ・コロニージャはタランタとマラゲーニャ。マラゲーニャでは盛大な拍手を受けていた。




ソラジャの2曲めは白いバタでのアレグリア。バタは決して彼女の十八番ではないが、バタらしい、アレグリアスらしい振り。課題曲がタラントでもう一曲を何にするか、というのはやはりコントラストのある、アレグリアスを選ぶことが多いようだ。


ただバタの仕立ては昨日のマイセの物に劣り、せっかくゆったりと動かそうとしているのに、バタが答えてくれないのは歯がゆい。でも、バックまで衣装替えしていて、気合い入っています。

ギターソロはグラナダのマヌエル・フェルナンデス。技術はあるけど、曲が形になっていない。単なるフレーズの羅列。2曲めグラナイーナに特に顕著。昔あった演歌チャンチャカチャンじゃないけど、アンソロジーか?という感じ。





イサベル・ファティマ・ゲレーロは去年も出てた。ミネーラ、タランタ、ファンダンゴ・ミネーロ、レバンティーカ、グラナイーナ、ガロティンと6部門にノミネートしてるのでまるでミニ・リサイタル。この人も伸ばすなあ。どうして曲の寸法通りに歌わない?ガロティンがまだ悪くはなかったけど、良いとまでは言えない。

舞踊二人目はアンヘル・レジェス。地球防衛軍のような衣装でタラント。エフェクティビスタ。すごいことをやっているように見せるテクニック。足バタバタするも音はちゃんと聞こえてきていない。一つ一つの靴音が聞こえないってまずくない? 
ギターも歌もパワフル。でもタラントってそう言う曲でした?と聞きたくなる。

カディス県サン・フェルナンドのへスース・カスティージャはソレアとシギリージャ。
時々、キラッと光る何かが見え隠れはするんだけど、うーん。


アンヘル2曲目はカーニャ。超スピードでしっとり感とかは皆無。シャツ出てますけど?、と衣装評論家(?)な私は言いたくなる。


レポンピージャは去年一昨年も出場し部門賞受賞している。でも賞を取った曲では出場できないので、今年はミネーラ、タランタ、カーニャ、ペテネーラでノミネート。得意曲ではないものの、しっかり寸法通りに歌っているのは好感が持てる。


踊り3人目はホセ・マルドナード。いやあ、この人は素晴らしかった、の一言。

レベルが全然違う。もう出てきた瞬間に姿勢からしてやるな、という感じ。抜群のテクニックについてはいうまでもないにしても、曲の構成にしても、インテルプレタシオン、演技というとちょっと違うけど、でもちょっと芝居っぽくというか、気持ちを入れて踊っているところとか、完璧。この人の凄さをとらえた写真がないのが残念。


この夜最後の歌い手はアナベル・デ・ビコ。去年も出ていました。ミネーラ、カルタヘネーラ、タランタ、マラゲーニャ、シギリージャ、ソレア。この人も伸ばす。大声。なんか大声で伸ばす人ばっかだねえ。

でも最後にホセのアレグリアスで気分挽回。

白の伝統的衣装を素肌にまとい、抜群のテクニックを、表現を見せつけた。
緩急をわきまえ、いやあもう圧倒されました!
疲れも吹っ飛ぶ。





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