2013年3月7日木曜日

ヘレス・フェスティバル2013ラファエラ・カラスコ「コン・ラ・ムシカ・エン・オトラ・パルテ」

ラファエラ・カラスコ!
Javier Fergo

いったいなんていうバイラオーラなんだ!
新作
「コン・ラ・ムシカ・エン・オトラ・パルテ」
ほかのところに音楽と
でもまたまたみせてくれた。

マティルデ・コラル門下でマリオ・マジャ舞踊団で活躍。
伝統と革新に学び
自らのスタイルをつくりだしている彼女。
精密、緻密に紡ぎ出された振付けの、
その形の美しさ。
4人のバイラオールと
ミュージシャンともに
照明/舞台デザインのグロリア・モンテシノの力を得て
スタイリッシュで
驚きにみちた素晴らしい舞台をみせてくれたのだ。


オープニングは無伴奏で。
パンタロンにブーツ。
Javier Fergo

そのブーツが青く浮かび上がり不思議な雰囲気。
靴をならし指をならし
コンパスを刻んで行く。
回転。静止。
フラメンコ!
この人のかたちの美しさはいつもながら天下一品だが
コンパスへの入り方にもうならされる。

音楽も何もいらない、
一人だけのフラメンコ。

そこへ歌い手アントニオ・カンポスが
ファンダンゴを歌って入る。
歌によって踊りも変わる。

続くブレリア。
前作でもつかったフレコ、フリンジの幕の後ろ
上手にフラメンコたち、
下手にカメラータ・フラメンコ・プロジェクト。
フラメンコ、ジャズ、タンゴ、クラシックなど
分野の違うミュージシャンたち、
ピアノ、ベース、チェロ、フルート/サックス、パーカッションのグループだ。

4人のバイラオールたち
同じ振付けで踊っていて決め所もぴたっとあっていながら
それぞれの個性がみえる。
次々に繰り出す超絶技。

カーノのギターが奏でるロンデーニャを彩る
ラファエラの黒のバタ・デ・コーラ。
Javier Fergo

サックスと背中合わせで踊る
バイラオールとのデュオ

そして4人のサパテアード。
4人が一体となった群舞の美しさ。
 シンクロしていく動きの美しさ。
Javier Fergo

ピアノとバイラオールとのデュオは
緑色に光る台をバックに映画をみてるような雰囲気。

ヘスース・トーレスのギターでのファルーカは
ラファエラに次々と男たちがからんでいく構成。

コントラバスとバイラオールのデュオは
この日最も拍手をもらった場面だったかもしれない。
岡田昌巳公演で来日しているダビ・コリア。
国立バレエ出身のこの人の動きの、姿形の美しさ。

ディズニーランドのエレクトリックパレードのような
光る靴でのタンギージョ。

シギリージャのリズムでの
飛翔感のある音楽で踊るラファエラ。
 同じリズムでもカンテが入ってシギリージャになると
踊りもかわる。
Javier Fergo


最後は全員が舞台にそろい語り始める。
マイクなしだしわかりづらいが、
みんないろいろいうけどさ、結局はこれだよね、的な感じか。

そうなんです。
結局はこれ。
いい音楽、いい踊り、いい舞台。
フラメンコであるとかないとか
考えたりつぶやいたりしている間に
楽しんだ方が勝ち。

フラメンコは一人でもフラメンコだし
リズムはメロディによって変幻していく







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