ペーニャ、トーレス・マカレーナでの鈴木時丹
3月28日、セビージャのペーニャ、トーレス・マカレーナに鈴木時丹が出演しました。 スペインでの初舞台はヘレスでしたが他の日本人ダンサーたちとの共演だったので、カベサ・デ・カルテル、自分の名前でソロでのデビューとなりました。
第一部はメキシコ出身ダニエル・メヒアのギターソロ、
カンテソロのファンダンゴ(フアニは渾身のファンダンゴ・ナトゥラレスの後、セバスティアン・サンチェスはファンダンゴ・デ・ウエルバ)に続いて、
アレグリアス。
ブレリアになると生き生きとして全身でリズムを楽しんでいる感じが客席に伝わってくる。
客席も湧くし、共演のミュージシャンたちも嬉しそう。
休憩を挟んでの第二部ではカンテソロでタンゴ。
そしてソレア。
歌をしっかり聴いてマルカールしていきます。レトラの途中で足は入れない。最後にレマタールで、句読点のように刻むだけ。昔ながらの踊り方だけど、レトラ関係なく怒涛の足技全盛の現在、かえって新鮮で、フラメンコへのレスペト、敬意が感じられて良き。
踊りの熱に釣り込まれ歌い手も本気の熱唱。踊りの起承転結とか、構成とか、どう見せようとか、というよりも、歌を踊る、に特化してて、ある意味、プリミティブなフラメンコ。
とりあえず最高、ではあるのだけど、もっと、というなら、曲の性格にもっと入り込んで演じてもいいな、とも思うし、クエルポ、トロンコの使い方も、斜めとか捻るとかもっと色々できるようにも思います。伸び代、可能性も含めて、これからどう展開していくのかとても楽しみな踊り手であります。
最後、ちゃんとスペイン語で挨拶して、ミュージシャンや、ペーニャ、会長、今回ライブを支えてくれたペテーテへの感謝の言葉も述べて、最後はフィン・デ・フィエスタ。会場にはたくさんの日本人留学生?が来ていたのだけど、舞台に上がったのはここで踊ったことのある萩原淳子と瀬戸口琴葉だけ。それぞれに魅力的で長すぎないパタイータで魅せてくれました。
いやいや、フラメンコってやっぱ最高じゃん? と思わせてくれました。
真面目な話、観ている時、誰が踊っている、とか、考えていませんでした。日本人だろうが、スペイン人だろうが、宇宙人だろうが、いいものはいい。それに尽きます。観終わった後で、彼、日本人じゃん、すごくない?とかちょっと興奮しましたけれど。
ビデオをお裾分け。時丹くんと踊っているのがペテーテです。
スペインのフラメンコ専門サイトでも絶賛されてました。
https://expoflamenco.com/revista/jitan-suzuki-alborota-con-su-baile-torres-macarena/