2024年8月1日木曜日

第63回カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバル前夜祭ユニオンの日

 セビージャからバスで9時間!飛行機ならニューヨークに着くよ、とかぼやきつつムルシアのカルタヘーナへ。そこからタクシーで10分、ようやくラ・ウニオンの町にたどり着きました。遠い!でも普通に車で行けば5時間半だそうです。バスはグラナダ以降、グアディクスなど色々街によるのでどうしても時間かかるんですね。はー。


でもそんな距離をものともしないくらい良かったな、と思えたのは久しぶりに聞いたエンカルナシオン・フェルナンデスが聴けたこと。この街が誇る、カンタオーラです。ギターは息子アントニオ・ムニョス。この人はフェスティバルのコンクールの公式伴奏者も務めていますが上手いんです。もっと活躍して、有名になるべき人だと思います。

ますは20時からのミサ・フラメンカ。カルタヘネーラやミネーラが彩るミサはここならでは
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas






その後、22時からは旧公設市場で前夜祭、オーケストラや合唱団の演奏の後、再びエンカルナシオン登場。73歳というのですが、深い味わいで聴かせます。バタバタしててカメラ持っていかなかったので携帯写真で失礼。フェスティバル公式のがもらえたらあとで追加しますね。


©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas



カンティーニャスやティエント/タンゴなどを歌ったのですが、びっくりしたのがガロティン。
この曲をカンテソロで披露する日テャすごく少ないと思うのですが、その歌が本当に素晴らしかった。深みがあり、しかもガロティンらしい軽妙さもあり、目から鱗のようなうたいぶりでした。曲が持つキャラクターは尊重しながらもそれを自分のところに引っ張ってきて歌う、というか、彼女らしい独自のガロティンになっていたというか。セージョ・プロピオその人らしい特徴があるからこその歌でした。良かったなあ。また聞きたい。
続くティエントも、タンゴになってからのノリとかも心地よく、聞き慣れたレブエロやファミリア・モントージャの歌詞やメロディにも彼女らしさがプラスされていい感じ。
日本でももっと知られてもいい歌い手です。
ビエナル期間中にセビージャで歌うかも、という話も聞いたので、楽しみにしています。
最後は地元の教室の群舞。音楽は録音ですし、まだ十代で個々の能力にはばらつきはあるものの、バタ・デ・コーラの群舞もきちんと務めていました。
いつの日かこの中からコンクールに出場するような才能が育ってくるのかな?
楽しみです。
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas

©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas





その後は、旧市場前のカフェ・カンタンテと呼ばれるテラスの舞台で昨年のコンクールの男性舞踊部門で優勝したジョエル・バルガスがタラントを。


衣装がタラントにはどうよ、って感じで、踊り自体もえ、これで優勝?って感じだったのは、舞台のコンディションがよくないのかな。今夜、開会式でも踊るそうなのでそちらに期待です。

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