2011年9月20日火曜日

フラメンコのみかた フラメンコの場へのいかた

そもそもはツイッターでの
satosisさんのつぶやきとそれへの返信からはじまったのでした。
フラメンコの好みの話で生活の中のフラメンコって雰囲気が好き、というsatosisさんに
それは皆そうでしょうとこたえる、48cantaさん
それに対してsatosisさんの

でも、みんながみんな身近なフラメンコが好きってわけではないです。昔コンサート会場で「隣の奴が手拍子したり叫んだりしてうるさいから黙らせろ」ってクレーム入れるお客さんがいました。舞台芸術として楽しもうとした人には、ハレオは邪魔でしかない、って話。

という言葉に私はつい反応し

劇場と内輪の集まりはまた違うし。劇場での手拍子は舞台から要求される以外は禁止でしょう。ハレオもかけっぱなしとかだとうるさいけど、ここ一番にいい間で入ると気持ちいいよね。

48cantaさんが

好きな場での「居かた」を知るって、メチャクチャ重要ですよね。でもアフィシオナードは必ず学ぼうとしないといけないことだと思う。


と返信(このあたりはtogetterにまとめてあるのでご興味あればこちらで)


でフラメンコの見かた、フラメンコの場への居かた
について改めて考えたのでありました。

で、フラメンコの見かた、でございます。
結論から先にいえば、

見かたなんていうのはない、
みんな好きなように見て楽しもう

なんですが、
それにしたって最低限のエチケットというのはある。
それは

他の人の迷惑になることはしないこと。
常識の範囲で行動すること。

ですね。


劇場という舞台の上のパフォーマンスをみにいく場所では
舞台の下、つまり客席から観客が参加していいのは
基本的に舞台の上から手拍子を求める、などの要求があった場合だけ。
フラメンコではついパルマうちたくなったりするかもですが、
隣に座った人はそれを不快に思うかもしれません。
ハレオも歌舞伎の「中村屋!」という大向こうからのかけ声といっしょで
ここぞというところにかかると気持ちいいもの、
なんですが
いくら応援という気持ちがあっても
ひっきりなしに「オレエ〜」なんてかけられると隣の人はひいちゃうかもしれません。
スペインでもパルマうっちゃう人とか、足でリズムとっちゃう人とかいます。
そういうの、私はけっこう気になるたちなので困っちゃいます。
気が散って集中できなくなったりするし
舞台の上からの音楽の細かいニュアンスがききとれないことも。
コンパス外してる人はもちろんよけいに迷惑ですが
たとえプロでコンパスきちんとしてようが
舞台の上のものを観にきた者にとっては
横でうるさくされるのはかなわない、
というわけでsatosisさんのツイートに出てくるお客さんにちょっと同意です。
劇場ではなるべく静かにおとなしく観るのがいいのでは?
ここぞというところでの拍手、かけ声はOK。
でもパルマはNG。



が、これがタブラオとなると、
飲み食いしつつフラメンコを楽しむところ、というわけで
舞台そっちのけでおしゃべりというのは言語道断だけど
舞台の合間に少しのおしゃべり(小声でね)や注文、飲食などもOK。
ちなみにスペインのタブラオでは飲み物だけのところだとそうでもないのですが
食事付きのとことかけっこううるさいお客さんもいます。
が、よっぽどのことのない限り、誰からも注意されないことが多いかも。

でもそんな人をも静かにさせてしまうようなアルティスタもいたりするのが面白い。
たとえばブランカ・デル・レイ。
この人が踊り始めるとそれまでざわついていたタブラオがしーんとしてしまう。
アルテの力、ですね。
 パルマはここでもNG。
来日したスペイン人アルティスタたちよく新宿「エル・フラメンコ」に行きますが
みんなおとなしくみて、曲の最後に拍手。
小声でのおしゃべりはないではないけど
パルマうってることなんて絶対ない。
ビエン!とかハレオかけたりすることはあるけどね。

で、もっとくだけてフィエスタとなるとこれはすごく微妙。
トド・デペンデ。
すべてケースバイケース。
どんなフィエスタで
どんな人がいて
その人とあなたの関係がどうなっているか。
それによってその場への居かたも変わってくる。
気心の知れた仲間となら踊ろうが歌おうが勝手だろうが
知らない人ばかりなら遠慮する。
が踊るよう何度も誘われたらウナ・パタイータしてくる。
が基本、
 って感じですかね。

でもほんとその時々でかわってくるので
場を読まねばならないわけ。
非常にややこしい。
心理戦とか論文かけそうなくらいだよ。
なので
フィエスタについてはまた別の日にゆっくりと


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