今人気のカンタオール、イスラエル・フェルナンデスのコンサートは23時アラメーダ劇場。
伴奏はいつもの、ディエゴ・デル・モラオではなく、アントニオ・エル・レロヘロ。
マドリード近郊のアフィシオナードで、イスラエルがサラ・バラス舞踊団で踊っていた頃、コンクールに出場し、その時のオフィシャルギタリストの一人だったそうで、そこで知り合って、弾いてもらい優勝した、と本人がコンサート途中で語っていた。ニーニョ・リカルドやメルチョール・デ・マルチェーナ世代的な古風な演奏。
sp時代のものを含め古いフラメンコをよく聞いている、真のアフィシオナードであるイスラエルが、タイトル通り、カンテへの愛で、行う、現代的なものではなく、正統派古典の流れのフラメンコのリサイタルには、彼の助けが必要だったのだろう。
|
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
マラゲーニャに始まり、ソレア、グアヒーラ、カンテ・デ・レバンテ、シギリージャ、ファンダンゴ。ギターソロでスペイン歌謡の名曲『オホス・ベルデ』というのもよき。
またセビージャで兵役についていたというアントニオの昔語りが止まらず、イスラエルとの掛け合いも楽しく、和やかな雰囲気。
|
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
よく歌われるスタイルもあれば、あまり聞いたことのないものも。でもタイトル通り、歌を愛し大切にしているのがわかる丁寧な歌いっぷり。基本に忠実に歌っていくと自ずからその人の個性も出てくるものでございます。
|
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León
|
|
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
いつもよりも若い人が多かった観客も皆、満足して帰途に着いたことでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿