1992年セビリア万博会場にある、アウディトリオ・日産・カルトゥハという、今年からビエナル会場の一つになった劇場というかホールで、ラファエル・デ・ウトレーラ。旧カナダ館。前回の会場だったカルトゥハセンターの向かい側にあります。
すり鉢状になったホールで、前回来たのはマティルデ・コラルの映画の時で、この劇場のことずっと忘れてました。客席の座面が高く、深く座ると足がつかない。
ラファエル、今回はウトレーラをテーマに、ウトレーラ出身の歌い手たちの得意曲などを歌い綴っていった。
セルネータのソレアの有名なレトラ、「フイ・ピエドラ、ペルディ・セントロ」をトナーで歌って始まり、
ピニーニとクーロ・デ・ウトレーラのカンティーニャ、ガスパールとエンリケ・モントージャのティエント、ニーニョ・デ・ウトレーラのビダリータ、ペラーテのシギリージャ、バンビーノのルンバといった具合。ギタリストは曲によって変わる。ダニ・デ・モロンの個性的な演奏が良かった。
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
でも、歌っている間、スクリーンに映し出される、絵を描いていくところは必要だったのかどうか。気が散るし。
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
また後半に登場したラファエルの奥様、カルメン・ロサーノの踊りが長々と繰り広げられるのにもちょっと閉口。カンテリサイタルのゲストなのに、延々サパテアードとか、ありえないと思うんだけどね。
23時からは、ここも今年新たに会場に加わった、ムエジェ・カマロネロでエストレマドゥーラのアーティストたちによる『ベンゴ・デ・ミ・エストゥレマドゥーラ』
黄金の塔を望む会場で実力派ギタリスト、ミゲル・バルガスが率いるメンバーはグアディアナ、フアンフラ・カラスコ、アレハンドロ・ベガら。
フィン・デ・フィエスタではカイータやルビオ・デ・プルーナも登場したそうな。
でそのまま某所でフィエスタになったのはいうまでもありませぬ。マルセジェもいたし、みんな歌って踊ってすごかったよ。
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
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