セビージャ大学の舞台芸術修士コース開講イベントとして、マリア・パヘスの創作過程を描いたドキュメンタリー映画が上映されるとのことでセビージャ大学の文化センター、CICUSへ。私が修士コース受講してるわけじゃ無いけど、無料で一般にも公開されてたのです。
映画『エル・バイレ・デ・アルキミスタ』は、アランチャ・ベラ監督がマリアやマリアの夫で、モロッコ出身の詩人エル・アルビ・エル・アルティへのインタビューと、稽古風景、メリダ、ローマ劇場での公演のリハーサル風景などを通して、その創作の秘密を解き明かそうとしたもの。映画の予告編、貼っておきますね。
映画上映の後は、セビージャABC紙の舞踊評論家、マルタ・カラスコの司会で、監督とマリア自身に話を聞き、会場からの質疑応答も。
群舞の構成を考える時に表を作って、このコンパスの時にこのダンサーが、などと考えていくとか、彼女独特の考え方が数学的ということで(お父様が数学専門だったそう)話題になったりしてましたが、舞踊と数学の関係、リズムは数える、形は幾何、など、ちょっと面白い視点だな、と。
恐怖の表現に映画サイコからヒントを得たり、ヒットラーの演説を音として捉えて、サパテアードで表現する、など、様々なアイデアも興味深かったけど、自分一人で何度も踊って表現を探していく、その過程もすごいな、と。
インスピレーションが突然舞い降り作品が完成するのではなく、たくさんのブレーンストーミング、ディスカッション、そして実際に踊ってみてビデオで撮って見直しして、という地道な作業の果てに、結実するのだということ、改めて理解。
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