2024年8月2日金曜日

追悼ビクトリア・エウヘニア

 7月31日、元スペイン国立バレエ団監督の舞踊家、ビクトリア・エウヘニアが亡くなりました。

ベティの愛称で知られた彼女は1933年マドリード生まれ。音楽舞踊学校に学び、1953年グラン・アントニオの舞踊団でデビュー。5年に渡り活躍しました。結婚で表舞台からは退いたものの、舞踊教授として多くの後進たちを指導し、数々の作品を振り付けました。指導を受けた中には、小松原庸子や小島章司をはじめとする日本人舞踊家も多くいます。特に小松原との関係は深く、たびたび来日して指導を行っています。1993年から97年にかけてはスペイン国立バレエ団監督をアウロラ・ポンス、ナナ・ロルカと、初の女性共同監督として共につとめました。

私がお知り合いになったのは国立バレエ監督時代でしょうか。イタズラっぽい笑顔と美しい物腰、偏見なく個を尊重する態度。どこをとっても素晴らしく、可愛く、美しく。大好きな先生の一人でした。昔、ヘレスのフェスティバルで教えたこともありました。そんな時、マティルデ先生とベティ先生との会話の場に入られたことは私の宝物のような思い出です。


ベティ先生の軌跡をまとめたビデオをシェアいたします。



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