いやいや、もうなんと言ったらいいか、とにかく最高のフラメンコを堪能させてもらいました。笑顔で会場を後にできる、観客を幸せな気分にさせてくれる公演ってそんなに多くない。もうほんと、夜空を抱きしめたくなるような、私はやっぱりフラメンコ大好きだ、って改めて感じさせくれるような、そんな公演でありました。
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas |
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©︎ Kyoko Shikaze |
©︎ Kyoko Shikaze |
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リカルドの弾き語りでのソレアもエドゥが歌を伴奏するように動き、つまり、踊りを伴奏するのではなく、歌を伴奏するように踊り、流れるように続いていく。
©︎ Festival Internacional de Cante de Las Minas |
そしてタラント。2013年ここウニオンで優勝した時のタラントとは違う。もっと自由。自分の言葉を持って、自由に語りかけてくる、そんなタラント。
優勝した時のビデオ貼っときますね。カンブレ(上体を後ろにそらす)とかは共通いてるけど、今回のタラントはもっと自由。このビデオが楷書なら、今回は草書、みたいな。
ダビのシギリージャ、そしてエドゥのタンゴ。さっきのタラントでタンゴで閉めなかったのはそういうわけね、ということでたっぷりと見せてくれました。ペパ・デ・カルソーナとか、アフリカ系の人の踊りにルーツがあるという、ユーモアたっぷりの艶笑系というか、古き良き時代のトリアーナのタンゴの香り。
リカルドのフェルーカを椅子に座って踊り、ダビのタンギージョ。カディス出身でカルナバルに出場したこともある彼だけに最高。
そしてアレグリアス。これぞアレグリアス!というようなカディスのあのキラキラした光と風が感じられるような、光とグラシアに溢れてた。
カディス! カディス万歳!
そして最後はブレリア。
まるで遠い山の中で生まれたフラメンコがウニオンから、トリアーナを経てカディスにたどり着いたというフラメンコの旅のような作品。あ、そうか、歴史的に考えると、カディスで生まれ、トリアーナをへてスペインの各地に広がりウニオンにもたどり着いたわけだから、フラメンコの歴史のルーツを遡っていくような、とも言える。
主役はもちろんエドゥアルドなのだけど、歌にも最大限の敬意を払い、歌もギター(ヘレスのハビエル・イバニェス)もパーカッション(2019年の楽器部門で優勝)もみんなが一丸となって、フラメンコを楽しみながらやっている、という感じが、観客にも伝わって、大きな会場なのに、まるでうちわのフィエスタにいるようなそんな気分にさせてくれた。
楽屋に帰ってもブレリアは続き、コンパスと歌と踊りで、フラメンコを堪能させてくれたのでありました。ありがとう!
最高のフラメンコを作ってくれた天才たち。ありがとうね〜 |
市長や写真家、研究家もみんな一緒に |
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