メルセデス・デ・コルドバの新作はセントラル劇場で。
20世紀のスペイン文学/芸術を代表する、フラメンコでもお馴染みのロルカやルイス・セルヌーダ、ビセンテ・アレクサンドレらをさす27年世代というのがあるのだが、女性であるがゆえに、そのくくりから外され、一段下にみられていた同世代の女性たち、シンソンブレロたちを描き捧げた作品。
ワークインプログレスとしてヘレスで上演されたものがめちゃくちゃ良かったので、すごく期待していたのでありますが、うーん、期待が大きすぎたのかな。なんというか、個人的には消化不良の欲求不満、な状態。彼女が作品を通じて伝えようとしているのはわかる、でも何をどう伝えたいのかがわからない。
3人の女性ダンサーたちが、ベンチに座って足を洗う、ほんの山にもたれかかり山が崩れていく、などを繰り返し、バケツをひっくり返してかぶせられる。男たちにバケツをかぶせる。
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
きっと全部意味があるのだろうな、とは思うけど(女性は掃除していればいい、っていう当時の女性蔑視のこととか、かな、とか)はっきりわからず、モヤモヤ。
で、メルセデスはそれを見守るばかりで踊らない。
最後に踊ったシギリージャはとても良かったけど、話がわからないままでモヤモヤ。
いやね、話全然わかんなかったけどすごかった〜っていう作品もあるんだけど、今回はそうならなかったっていうことは、やっぱ、何かが足りないんだよね。
演出とか、構成とか、もだけど、圧倒的にバイレが足りない、もっとメルセデスが踊るところを見たい! そんな気になった夜でした。
Archivo Fotográfico de La Bienal de Flamenco / ©Laura León |
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