2019年2月8日金曜日

サルバドール・タボラ逝く

演出家、サルバドール・タボラが2月8日セビージャの自宅で亡くなった。88歳。
昨年のビエナルでの代表作『ケヒオ』公演に姿を見せていた時、ずいぶん痩せていたので気になっていた。

『ケヒオ』L Bienal 2018
1930年セビージャ、セロ・デ・アギラ地区の生まれ。溶接工、闘牛士を経て60年代に歌い手となり、タブラオなどで活躍。60年代末、レブリーハの実験劇場とコンタクトを始め、『ケヒオ』を書き、劇団ラ・クアドラを立ち上げた。初演は1972年マドリード。
抑圧されたアンダルシアの庶民をフラメンコを使って描き、
アンダルシアを代表する演出家として、文化省の芸術金章など受賞多数。

1996年のビエナルで、フアナ・アマジャとミステーラを主役に初演した『カルメン』は来日公演もおこなわれるなど、24カ国で、1000公演以上を記録している。
ほかにも、孫のマリア・タボラとミステーラ主演の『椿姫』、『カルミナ・ブルーナ』など、数多くの作品が上演されてきた。

2007年にできた劇場では、その代表作の公演を定期的に行っているほか、孫のマリア・タボラが芸術監督を務めフラメンコ公演シリーズもおこなわれている。

ご冥福を祈ります。

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