フラメンコは永遠です。
ベテラン・カンタオールのホセ・デ・ラ・トマサが息子ガブリエル・エル・デ・ラ・トマサ、孫マヌエル・エル・デ・ラ・トマサと3世代で見せたリサイタル。
ホセのトナーに始まり、3人で歌い継いでいくソレア。
ガブリエルとマヌエル、叔父甥によるレブリーハ風ロマンセ。
ここで一旦幕が閉まる。けど場内薄明かりで、明るくなる休憩ではない。
椅子の並べ替えるためだったみたいだけど、それなら幕あけたままでやったほうがいいのではないかと。
後半はそれぞれのソロ。
初めて生で聴いたマヌエルがとにかく素晴らしい。
最初は緊張していたのか、ちょっと声がひっくり返りそうになったりしたものの、
コンパスの中での自由さが素晴らしい。コンパスを外すことなく、その中で自由に
19歳というのだけど、この感覚はやはり天性のものなのかな。
自然なのだ。カクカクしないコンパス。と言ったら分かってもらえるかな。そして熱い。
フラメンコを愛し、学び、歌う、その姿が素晴らしい。
タラント、ソレア、ブレリア。
ガブリエルはアンダルシア舞踊団を経て国立バレエで活躍中。なんでソロできちんと聞くチャンスなかったけど、いや、いいですね。パワフル。そんでもって、ちゃんと聴かせどころのしみじみしたとこもできる。
マラゲーニャ、トリアーナのソレア、カンティーニャ。
御大ホセはカーニャ、シギリージャ、ファンダンゴ。
風格。こうして聴くと、ガブリエルは父譲りの歌い方だとよくわかる。
最後は3人でロンダ・デ・トナ。
大聖堂を築き上げていくかのよう。
マヌエル・トーレの血は今もフラメンコを息づかせているのであります。
0 件のコメント:
コメントを投稿