2018年3月6日火曜日

ヘレスのフェスティバル トリノ国際フラメンコ舞踊コンクール入賞者ガラ


2時間という長丁場でも、案外楽しく見ることができたのは何よりも出演者たちの、好き、という気持ちが伝わってきたからに他ならない。

2010年にイタリアのトリノで始まったフラメンコ舞踊コンクール。
http://www.concursoflamencopuro.it
当初は地元イタリア人の参加が中心だったが、
2015年の第4回から国際、を名乗り、ヘレスのフェスティバルでもチラシを配るなどした甲斐があってか、この年にはプロ/フィグーラ、35歳以上部門で、井口裕香里、萩原淳子が1、2位を獲得した。
それに刺激を受けたのか、2017年にもソリスト、ノンプロ、シニア部門で勝部理子が、ソリスト、プロ部門で牛田ゆいが、それぞれ優勝した。

部門は細かく分かれ、ソリスト、群舞、プロ、ノンプロ、また年齢もジュニア、シニアなどがあり、誰でも参加できるコンクールというのが売り。

それを反映して、この公演にもたくさんのフラメンコたちが参加した。
このコンクールの協力者である、マヌエル・ベタンソが狂言回しを務め、
飽きさせないように見せたのには脱帽。

© Festival de Jerez/Javier Fergo

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 確かこのバタの人はロシア人ではなかったか?
© Festival de Jerez/Javier Fergo
セビージャ在住17年の勝部理子はアレグリアス。緊張していたのかちょっと硬かったかな? 最後3人でのブレリアの時の方が調子が出ていたように見受けられた。
© Festival de Jerez/Javier Fergo

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 右の女性は確かスイス人、男性はイタリア人だったかな?
© Festival de Jerez/Javier Fergo

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 牛田ゆいはソレア・ポル・ブレリア。マントンと衣装の組み合わせがちょっと惜しいけど(マントンが衣装に比べ重厚すぎ。また胸元締めすぎ)しっかりした踊りでした。フラメンカな、ニュアンスとかもうまく出してた。

© Festival de Jerez/Javier Fergo
 写真はないけど、後半、最後の頃に出演した萩原淳子はさすがの安定感。バタさばきも見事で、体も、斜めの構えで立体的に見せるなど、前に見たときよりずっといい。
欲をいえば、あれだけバタ使えるのだから、ぺちゃんとなってしまうバタではなく、もっと豪華なのを使えばもっと素晴らしかったのではないかと。上手な人は技術に合わせて衣装もグレードアップするべし、であります。リナのバタとか高いけど。
追記。萩原さんのブログに写真があったのでリンクします。写真で見ると暗いけど、見てる時はそんなに暗く感じなかったけど。


なお、次のコンクールは来年春だそう。

追記
改めて、フラメンコが世界的に楽しまれていること。フラメンコを表現するのに国境はないこと、など感じさせてもらいました。
またソロは、踊りが一人5分だったので、踊る方は構成とか大変だったかもだですが、観る方にとってはスピード感があって飽きずに見られました。構成の妙だね。そしてこの舞台を支えた主催者とマヌエル・ベタンソ先生に拍手! 愛と情熱が全てだね。先生の愛。生徒たちのフラメンコへの愛。ビバ、フラメンコ!


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