マノロのオープニングは不朽の名作「タウロマヒア」から。
「マエストランサ」です。
白髪、哲学者的風貌のマノロ。
ときどき左手を気にするような仕草をみせたり、
年齢をまったく感じさせないというと嘘になるかもしれないけど
みごとな演奏には老いを感じさせません。
続いて「ロクーラ・デ・トリノ・イ・ブリサ」へ。
カルメン・リナーレスが歌っていたパートを歌うのはカルメン・モリーナ。
リナーレスとどこか面影が似通った若手カンタオーラです。
リナーレスの名人技にははるか及びませんが
あの難しい曲の数々を熱唱。 なかなかの健闘といえるでしょう。
第2ギターはダビ・カルモナ。
1985年グラナダ生まれ。マノロとの共演もここ数年続けていますが、
昨年のヘレスのギターコンクールで優勝し、
今年のビエナルでリサイタルを行う、超有望株の若手ギタリストです。
でもここではもちろんマノロをサポート。
マノロの第2ギターといえば、弟イシドロやビセンテ・アミーゴを思い出しますが
彼もビセンテに負けないソリストに成長するかも?
というなにかを感じさせます。
ビエナルでのリサイタルが楽しみ!
マノロの名曲「ルイセニョール・イ・ミルロ」をも
デュオで見事にきかせてくれました。
一昨年のビエナルで初演となった
マノロの最新作である「ラ・ボス・デル・コロール」からの曲をも演奏しましたが
観客の反応が一番よかったのは「ルイセニョール・イ・ミルロ」だった、ような。
フラメンコであまり聴き慣れないようなトーンや複雑な曲構成が苦手、なのかな。
でもこないだのパコにしてもマノロにしても
過去の栄光に頼らず、60歳をこえた今でも新しいものをどんどん探求し
作り上げていくというのは本当にすごい!
こういったクリエーターあってのフラメンコでございます。
熟年万歳。
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